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3/12　『聴覚障害者に異常を知ら...』

堀尾正明（ほりおまさあき）

生年月日：1955年4月24日
出身地：埼玉県
趣味：ゴルフ

大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀（ながみねゆき）
TBSアナウンサー

生年月日：1963年6月28日
出身地：埼玉県
趣味：演劇鑑賞、相撲観戦

●出身高校：埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学：立命館大学　文学部　中国文学科
●身長：153cm
●血液型：O型
●入社年度：1987年

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

新たな障害者スポーツ　車いす空手

放送日:2008年04月19日

「型」の練習を中村キャスターが取材

障害者のスポーツには様々なものがありますが、中村愛美・情報キャスターは最近生まれたばかりという「車いす空手」を取材しました。名前の通り、車いすに乗って行う「空手」です。

「車いす空手」は東京･豊島区のＮＰＯ法人「日本空手松濤連盟」が高齢者でも障害者でも、誰でもできる空手として考案しました。首席師範の浅井哲彦さんが「年齢、状況を問わず、技を磨いて強くなったり、身体を健康にしたりして、生きる喜びを感じてもらいたい」と考えたことがきっかけだったそうです。「車いす空手」は車いすを操作しながら上半身を動かします。普通の空手と同じで、技の美しさや正確さを競う｢型｣と、相手と対戦する「組み手」があります。使う車いすは特別なものではなく、普通の車いすです。

中村キャスターが取材したのは、４月中旬に豊島区巣鴨の本部道場で開かれた講習会。道場の入っているマンションの玄関先には、車いすで来た方が入れるようにと、レールが敷かれ、中からは気合の入った声が聞こえてきます。道場に入ると、胴着に黒帯をつけた人たちが、車いすを使う順番を待っていました。
健常者も障害者も、車いすに乗れば同じ条件で競えます。２０人ほどの参加者のうち、普段車いすで生活しているのは2人で、残りのほとんどは全国各地の「松濤連盟」の道場で普通の空手を教えている人たちです。
その中には、初めての人もいれば、もう何年もやっている人もいます。教えて5年以上になるというベテラン2人に話を聞くと、「車いすのバスケットとかマラソンとかはハードで、身体が強くないと難しいでしょうが、空手はある程度動ければできると思いますから、とっつきやすいと思います」「人に合わせてやるとか、チームでやるとかじゃなく、順番に、自分でレベルをあげていけるので、そういう意味ではとっつきやすいでしょう」と答えが返ってきました。
1人の方はご自身の奥様にも教えています。去年沖縄で開かれた世界大会の「型」の部で優勝した奥様が「車いす空手」を始めたのは５０歳の時だそうです。病気のリハビリにもなるので、年配の方もどんどん参加してほしいと話していました。

車いす空手の「組み手」の練習

３時間の講習会では、初歩の型や組み手を練習しましたが、車いすの操作の方法にかなり時間を割きました。初めてだという女性の参加者は「自分の思うようには動かないので、難しいです」と話します。この方は、道場に障害を持つ子供が入会したので、その子に教えるために講習会に来たそうです。
このように、初めてだととまどうこともあるようですが、皆さんゆっくり車いすを動かしながら、技の練習を繰り返し、汗をかきながら、少しずつ動きが機敏になっていました。

一方、バスケとかスキューバダイビングとかスキーとか、様々な障害者スポーツに挑戦してきたという若い男性は「まだ始めたばっかりなんで、これから車いす空手の面白さを探していきたいです」と話します。他の障害者スポーツにもそれぞれ魅力はありますが、色々チャレンジしたいので始めたそうです。「道具とかいらないし、自分の身体１つあればできる、という意味ではやりやすいです」とも話していました。
この男性を「車いす空手」に誘った男性も講習会に来ていました。５､６年前に｢車いす空手｣と出会ったということですが、今は全国大会でベスト８にも入る強豪です。この男性は「空手っていうとみんな、瓦を割るとかレンガを割るとか連想しちゃうんですね。そうじゃなくて、これも武道ですから、精神の修行にもなります。やっぱし道衣を着ると気持ちがピシッとするんです」と話します。「普及して、パラリンピックの種目になったらいいですね」とも話していました。

講習会で指導していた「日本空手松濤連盟」の山口貴史さんは、「もっと多くの人に知ってもらいたい」と話します。そのためにも、身体の状況や障害の程度によって、それに合わせた動き方ができるよう、教えるほうもいろいろ工夫してゆきたいということでした。

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