土曜朝イチエンタ。堀尾正明＋PLUS!│人権TODAY

3/12　『聴覚障害者に異常を知ら...』

堀尾正明（ほりおまさあき）

生年月日：1955年4月24日
出身地：埼玉県
趣味：ゴルフ

大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀（ながみねゆき）
TBSアナウンサー

生年月日：1963年6月28日
出身地：埼玉県
趣味：演劇鑑賞、相撲観戦

●出身高校：埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学：立命館大学　文学部　中国文学科
●身長：153cm
●血液型：O型
●入社年度：1987年

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

作業所と住民が連携して地域の名産品を！

放送日:2007年12月15日

「都筑ハーベスト」への入り口

都築区は横浜市では最も新しい区で、ニュータウンの中に田園風景が残っています。都筑区の精神障害者地域作業所「都筑ハーベスト」では畑を借りて野菜や花を育て、漬物や味噌などの加工品を販売していますが、この「都筑ハーベスト」の畑で獲れる「さつまいも」を原料に焼酎やお菓子を作り、地元の名産品にしようと、地元の「街づくりグループ」や商店街が一緒になって活動しています。「紅あずま」という芋を使うので、「紅あずまプロジェクト」と言います。
「紅あずまプロジェクト」は２００６年に始まり、その年に収穫された芋で５００本以上の焼酎ができました。２００７年の５月にできた焼酎は予約だけで完売したそうです。そして第二弾、２００７年に育てた芋の収穫が１１月中旬に行われたので、中村愛美・情報キャスターが取材に行ってきました。

雨の中、「都筑ブランド」になる芋の収穫

収穫には都筑区の住民も合わせて４０人が参加しました。畑で芋を掘る係、芋を大きさで分ける係、最後に箱に詰める係に分かれて作業を行います。作業所の利用者や職員はほぼ毎日畑で作業をしているため、「お手のもの」という感じで、初めての方や中村キャスターに、掘り方とか芋の泥を落とす作業などを丁寧に教えてくれました。
「都築ハーベスト」の職員の鈴木智志さんは「いつも５～６人でやっている畑に、何十人も来て楽しんでくれている姿を見るのは新鮮なんじゃないかな、と思います。普段の活動だと、なかなか地域の方々と接する機会がないので、とにかく意識せずに触れ合う場面が増えるのはいいことです」と話していました。
雨でビショビショになりながら皆さん最初は黙々と作業をしていましたが、だんだん打ち解けてきて、初めて参加した方も充実した時間を過ごせたようです。作業の後には焼き芋や里芋の味噌汁などを一緒に味わいました。

送り出した芋の量は去年より少し多め

この日箱詰めされた芋は７００キロ近く。すぐトラックに積まれ、鹿児島の蔵元に送られました。焼酎の商品化に一役かった商店街の酒屋さん、内野敦さんは「紅あずまは普通食べる芋なんで、ちょっと味が微妙になるかな、と思ったんですけど、お芋のほんのりした甘さと少しソフトな感じに仕上がってほんと美味しかったです」と話していました。蔵元の方も「今年も素晴らしいお芋がくることを今から楽しみにしてます」と電話で話していたそうです。
その鹿児島の蔵元では１２月から仕込みが始まり、２００８年の5月には焼酎ができあがります。ちょうど5月は次の芋の植え付けを行う時期なのでまた集まり、芋焼酎で乾杯しながら同時に苗を植える予定だそうです。

「夢」と「都築区」をかけて、「夢のつづき」というこの焼酎の名前はラベルのデザインコンテストを行って、選ばれました。ちなみに、お菓子の方は、｢芋シュー｣と｢都筑のふわふわお芋スフレ｣という名前で、地元のパン屋さんが商品化しました。芋の数に限りがあるので、いつも出せるわけではありませんが、あれば大人気だそうです。

都筑の名産品を作るこの「紅あずまプロジェクト」は元々、地域交流のためのホームページ「つづき交流ステーション」上のやりとりから生まれました。代表の岩室晶子さんは「せっかくやるなら、たくさんの人に関わってもらったほうがいいってことで、ラベルのデザインを募集したり、子どもたちが関わるから焼酎だけだとかわいそうなので、お菓子コンテストをして、選ばれた作品をお菓子にするとか、知らず知らずのうちに盛りだくさんの企画になっちゃいました」と話します。
「都築ハーベスト」の鈴木さんも「今まで関わりのなかった地域の方が芋掘りを手伝いに来てくれるので、地域の人とのつながりが広がりました」と話していて、精神障害や地域にある作業所について知ってもらうきっかけにもなっているようです。
作業所の職員や利用者も一緒に、大人から子供まで、鹿児島の蔵元を訪ねるツアーもやったことがあるそうです。岩室さんは「もっと交流の機会を多くしたい」「都筑ブランドの取り組みを多くの人に知ってもらいたい」と考えていて、商品の種類を増やしたり、芋掘りのようなイベントをさらに色々やって行きたいということでした。

関連情報・お問い合わせ先

都筑ハーベスト
http://www.tuduki.jp/

人権Todayバックナンバー一覧

土曜朝イチエンタ。堀尾正明＋PLUS！

作業所と住民が連携して地域の名産品を！