過去の議事録

2017年10月23日(月)開催 第155回 TBSラジオ番組審議会より
「森本毅郎スタンバイ!」 2017年 10月13日(金)(6時30分?8時30分) 放送分について

出席者(敬称略)

委員長大石 裕 
副委員長伊藤 英敏 
委員横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生 山崎 俊一

局側出席者

 入江 社長

 碧海取締役番組審議会事務局長

 古川取締役編成局長

 三条制作部長

 鯨井プロデューサー

審議対象番組

2017年10月13日(金)放送(6時30分?8時30分)、「森本毅郎スタンバイ!」
1990年4月開始の長寿番組。直近では2015年4月の第131回審議会でも対象番組としているが、聴取率首位ながら数字の漸減傾向など課題も。

委員の主な発言

◇ 7時までは森本さんがニュースを説明・解説し、7時から彼はリスナーの体になって、解説者(コメンテーター)に質問を投げかけて、それで解説している。実に「聴く朝刊」という感じ。

◇ AIスピーカーを話題にしていたが、多分ここ(スタジオ)にいた3人とも、AIスピーカーをはっきり理解されていなかったようなふわふわ感を感じた。専門家の方に入って頂いてAIスピーカーの優位性とか、どういうものなのかイメージしにくいなと思った部分があったので、もうちょっとここは余地があるかなと思った。

◇ 圧倒的なこの番組の安定感・安心感とか、情報番組としての重厚感とかに合わせて、朝聞いているときには、もうちょっと軽妙さとか明るさとかテンポがあるほうが入ってきやすいし、逆に重厚感とか安定さが光るのではないか。

◇ リスナーの年齢構成比を見ると私はど真ん中。そういう意味では、朝の情報番組としてはベリーグッドだと個人的には思うが、若者を取り込みたいという観点から考えた場合に息子がこれを聞くかと思うと、いま一つイメージが湧かない。20代から60代、70代まで全員が楽しいと思う番組は難しいのかなと思う。

◇ コメンテーターの方たちの的確なコメントとか解説はすばらしいが、女性が1人もいない。例えば熱が出た子どもを引き取りに行くみたいな経験があった人たちなのかなと思う。ちょっと違う経験を持ったコメンテーターが入ると、また違う視点が入って、番組がより面白くなるのではないか。もっと放送で議論をしてもいいと思う。

◇ 森本さんと遠藤さんのコンビも全く変わらず、非常に安心して聞けるが、記者の声とか、そういうものが入ってもいいかなという気がちょっとする。森本さんの全体を仕切っていく力に余りにも頼っている。

◇ 森本さんと伊藤さんのニュース解説が全く新聞の域を出ていない。多分、今の若者を含めて多くの人たちは、ネットとかスマートフォンで、興味のある人はかなり素早く情報を入手している。それをずらすのか、その一歩先に進むのか、深掘りするのか。森本さんも番組の中で「言葉を聞くとその人の読書量がわかる」みたいなことを仰っているが、ニュースに関しては今回はその深さが見えなかった。それが非常に残念。

                               

以上



(TBSラジオ番組審議会事務局)