過去の議事録
2017年4月24日(月)開催 第151回 TBSラジオ番組審議会より
「新規リスナー獲得への提言」
*今回は個別番組ではなく、各ラジオ会社にとって喫緊の課題である、新規リスナー獲得という課題に関して、番組編成という視点から、審議と提言をいただいた。
出席者(敬称略)
委員長 | 大石 裕 |
副委員長 | 伊藤 英敏 |
委員 | 横山 真司 増田 弥生 ペリー荻野 水科 孝之 山崎 俊一 |
局側出席者
入江 社長
須郷番組審議会事務局長
柳澤編成局長
石垣制作部長
三条編成部長
委員の主な発言
◇ ラジオを持っていない、これが一番大きいと思っています。ラジオを持っていないままずっと育ってくると、radikoがあってもそれを使う気にはならない。だから、ラジオをみんなに与えることが先という気もしているの。内容的なものでいうと、情報をもっと豊富にしていった方がいいだろうと思っています。TBSのラジオを今週ずっと聞いていましたが、ニュースが時々、交通情報が時々、天気予報が時々。もっと生活情報を具体的に入れていってもいいのではないか。
◇ 今回、『たまむすび』をずっと聞いていて、「メンバーもかわって面白いな」と思うが、高校生が入れるかというとなかなか入れないし、シニアが入れるかというとちょっと難しいかもと思った。例えば、今ダンスが必須科目になっていますし、ダンスというのはラジオとすごく遠くにありそうだけれども、遠いから、逆にダンスをやっている女の子たちはすごく楽しく聞いてくれることもあるかも知れない。そうした可能性を追求してほしい。
◇ 今回、radikoのタイムフリー機能を使ってみたわけですが、これがなかなか面白い。非常に興味のある番組だけをじっくり聞けるという意味で、とてもいいツールだと思いました。例えばradikoでゆっくりじっくり聞こうという興味が湧くものの番組内容としては、今、余りないのですが、ドキュメンタリー番組とか、ドラマとか、あるいは音楽番組でも何かライブとか、あるいはジャンルを絞った懐メロなんかをやってくれるとちょっと聞きたいなと思う。
◇ 新規に獲得するリスナーのターゲットの層をどこに最初に定めるかというところにもよると思いますが、10代だとしたらインフルエンサーを誰にするのか。どの媒体を通じての訴求なのかなど考える必要がある。また、ターゲット層のフォーカスグループ的な二次的なものを作って、そういうフォーカスグループのところから声を吸い上げることも考えられる。テレビ離れをしたけれどもSNSの特徴と言えるネット上での居場所感みたいなものがラジオではすごく作れる可能性があると思う。
◇ 若い人たちがどうやってラジオに触れるのかといったら、例えばツイッターなのかも知れませんし、ラインとかなのかな。だから、radikoの存在というのはすごく大切。ただタイムフリーは3時間制限があるから、いつでも過去番組を聞ける仕組みは大事。
◇ 今一番必要なのは、パーソナリティのキャスティングです。パーソナリティの人たちにどれだけのキャパシティがあるかということが大きな要因であると思います。『たまむすび』で赤江珠緒さんの後任を楽しみにしていたが、日替わりで女子アナウンサーになった。少し残念、もう少し知恵を絞るべきだったと思う。
◇ 定時性は必要ではないか。例えば、NHKのBSが最後の50分から0分までは必ずニュースをやりますね。そういう形で定期的なものを常に流すというのも一つの手だろうと思いました。また、近年では「保育園落ちた日本死ね!!!」など、非常に強烈なメッセージを発するのをネットあるいはテレビ等と連携して、やはり大胆に持ち込むことが大事だろうと思います。
以上
(TBSラジオ番組審議会事務局)