過去の議事録

2014年3月17日(月)開催 第120回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「生島ヒロシのおはよう定食・生島ヒロシのおはよう一直線」 3月11日放送分について

出席者(敬称略)

委員長大石 裕 
委員谷川真里 伊藤英敏 横山真司 ペリー荻野

局側出席者

 入江 社長

 田中 常務取締役

 伊藤 番組審議会事務局長

 古川 編成業務局長

 柳澤 ニュース情報部長

 鳥山 管理プロデューサー

 田中 番組プロデューサー

委員の主な発言

◇生島さんの大変聞きやすい声と滑舌のある話で、早朝なのですが、頭の中にすっと入ってくる感じがしました。
最近は震災の番組は非常に少なくなってきているので、生島さんならではのこういった生放送、早朝で現場から中継されるというのはとてもご苦労があると思いますが、ぜひたまにやって頂けたらなと思います。
今回の放送は、震災について考える一つのきっかけ、場所として、非常に意義深いものだったのかなと思いました。

◇「今日は仮設のところから」と言われましたが、行ったことのない人にとっては、仮設がプレハブだということを、ご説明頂いて初めて何となくわかるのだと思います。生島さんは生中継がとてもお上手な方なので、そういうことがもうちょっと肌感覚で伝わってくれば良かったかなという気もしました。

◇せっかくいい話がぱっと出た時に、ちょっと短目にまとまってしまう。船を撤去するという話も、あれは実はすごく両面が分かれていて大変深い問題ですよね。両方の話がちらっと出たけれども、では生島さんがそれについてどういう気持ちを持っているのか。3年たって、震災に対して生島さんが今どう思っているのかとか、もっと出しても良かったのかなという印象です。多分、怒りとかいら立ちとかもすごく持っていらっしゃると思うのです。でも、番組のパーソナリティとして冷静に進めなければというところが前面に出て、ちょっともったいなかったかなという気がしました。

◇日常的な生島さんの個性を活かすスタンスを番組としてとり続けるのか、あるいは3.11という非常に特殊な日だから、この日は違う番組にしてしまうのか。そこのところがやや曖昧だった部分があるのではないかと感じました。例えば、占いみたいなのをポンと入れたり、市長さんがせっかく話されているのにニュースが入ってしまったり、正直そこら辺は違和感がありました。ですから、もしこれが特別な日で、気仙沼出身の生島さんを中心にやるということならば、この日に限ってはもっと大胆な編成があっても良かったかなという感じを持ちました。

◇一般的によく言われている復興の物語が今はどう考えても岩手と宮城に偏っている。確かに福島は非常に復興が停滞せざるを得ない状況。そうなってきた時に、生島さんを選んで気仙沼から情報を出すという意味です。それは逆に福島の今の苦悩をある意味で置き去りにしてしまう部分もあるのではないか。福島の苦悩というものはどこにどう扱われるべきだったのかなということは思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)