過去の議事録

2012年1月23日(月)開催 第98回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「柳瀬博一・Terminal」 1月13日放送分について

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
委員田中珍彦 宮台真司 谷川真理 水科孝之 二木 薫 
(萩原委員欠席)

局側出席者

 加藤 社長

 伊藤 番組審議会事務局長

 入江 取締役

 柳澤 制作センター長

 坂元 制作部長

 長谷川 プロデューサー

委員の主な発言

◇テーマといい展開といい、非常に興味深くて、何よりもこの柳瀬さんのお話しの仕方が良かったです。テレビというのが「対面するメディア」だとするなら、ラジオというのは「隣にいるという感じのメディア」だと僕自身は思っているのですが、まさしく会議室で隣にいる人間が自分の意見を全く我々と同じ状態で述べてくれているという感じがする、非常に楽しめる番組でした

◇全体として心地良く聞きましたが、柳瀬さんの潜在的な力を十分使い尽くしていないなと思えるところが幾つかありました。全体として申し上げたいことは、やはり今は様々な危機が顕在化している時代なので、1年前とか2年前に有効であった類の解説では、やはりデプスが足りないと思います。自分たちの危機、日本の危機とどう結び付いているのかというところにまで届く射程を持って、その辺まで突っ込んで頂ければ、柳瀬さんのパーソナリティ力を使い尽くした感じになると思いました。

◇2時間通して、最近の話題やニュースを中心とした知的な情報番組で、非常に良かったと思います。これからもぜひ柳瀬博一さんの優しいトークで頑張って頂きたいと思います。

◇柳瀬博一さんは、ものすごく聞き心地の良い声で硬い話から柔らかい話まで、ユーモアを織りまぜつつ、かつ難しい言葉は余り使わないという、すごくラジオ向きで聞き心地がいいなと思っていたのですが、それゆえに、僕はこの人に騙されるかもと思ってしまいました。すごく耳心地がいいので、ファンドの話とかで「ファンドは胡散臭くないのですよ」とか言われると、逆に胡散臭いのではないかとか、何となく裏を見てしまうように思えてしまいました。

◇選曲、タイトルコール、BGM、トークなどがFM番組のようで、私にとっては聞きやすくて、若い20代〜30代のリスナーから人気の出そうな番組だなと思いました。

◇柳瀬さんの流れるような喋り方というのは皆さんからも評価は高かったと思いますが、私はちょっと違います。余りにも上手すぎてしまって、後に頭に残らない。話し方の強弱の付け方が若干欠けていると感じました。しかしながら、全体的に見たら大変わかりやすい番組になっていて、私にとっては非常に勉強になったというのがこの番組の一番のメリットです。

(TBSラジオ番組審議会事務局)