過去の議事録
2011年10月24日(月)開催 第95回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」 10月8日放送分について
出席者(敬称略)
委員長 | 山野 勝 |
委員 | 宮台真司 萩原健太 谷川真理 水科孝之 二木 薫 |
(田中副委員長欠席) |
局側出席者
加藤 社長
伊藤 番組審議会事務局長
入江 取締役
柳澤 制作センター長
坂元 制作部長
近藤 プロデューサー
委員の主な発言
◇今回のシネマハスラーは『モテキ』という映画でした。漫画自体が非常に有名な作品です。私は観ていないのですが、本当にどういう映画なのか、その映画自体がよくわかるということもありました。映画をめぐるいろんな文脈も非常によくわかる、大変素晴らしいお話だったと思います。
◇映画コーナーに関して注文するならば、既存のコーナーのどこかということで構わないのかも知れませんが、宇多丸さんは古い映画もたくさん観ていらっしゃるはずなので、時には古い映画をネタにして、今の映画を観るのにより役立つような情報をリスナーに送るということをしてはどうなのかなという気がしました。
◇宇多丸さんは、非常に乱暴な、と言えば言い過ぎでしょうが、多少破天荒な表現の仕方をする方だと思います。今、世の中の方が、いろいろな作りもの、フィクションだとかメディアの上で行われていることよりもひどいことになっています。だから、私はメディアの役割というのは、むしろモラルを語ったりすることだと思っています。表面上はともかく、宇多丸さんが主張していることは、実は「ちゃんとしようぜ」ということだと思います。この番組のそういうところは大好きです。
◇「ザ・シネマハスラー」のコーナーは、大好きです。先日、TSUTAYAに行ったら、「ザ・シネマハスラー」のコーナーができていて、すごいなと思いました。本当にすごくて、何回も聞いてしまいます。聞いているうちに、私はいつの間にか作品を観たつもりになってしまうところがありまして、そうならないように自分を戒めるところはあります。
◇私がふだんから聞きつけていないというせいもあると思いますが、1点だけ気になったのは、後半の「ミューズのぼんやり情報部」以降で一部雰囲気が内輪話のようになっていたことです。特に、『ザ・トップ5』の話題が長くて、リスナーに分かるように語っているように感じられず、知り合いのいない飲み会にいるような親しみにくさがありました。この部分以外は、興味深く聞き続けることができました。
◇今回は映画の方に割と傾斜したような構成になっておりましたが、一歩一歩を非常に深く追求しているといいますか、テレビではできないようないろんな方面の話が聞けたということに、充実感を感じました。
(TBSラジオ番組審議会事務局)