過去の議事録

2011年9月26日(月)開催 第94回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「菊地成孔の粋な夜電波」 9月4日放送分について

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
副委員長田中珍彦 
委員谷川真理 二木 薫 
(宮台委員、萩原委員、水科委員欠席)

局側出席者

 加藤 社長

 伊藤 番組審議会事務局長

 入江 取締役

 柳澤 制作センター長

 長谷川 プロデューサー

委員の主な発言

◇菊地さんのアーティストへの愛情とか、「プロデューサー業は大変だ」と愚痴りながらもそれを楽しんでいる様子がトークからうかがえて、1時間、すごくすんなりと聞き続けられたと思います。しかし、これは55分のボリュームということであって、これから2時間の生放送になると、どのように構成の変化とか膨らみをつけていくのかなというのが今後の重要なポイントになるのではないかと思います。

◇ジャズがこれだけ専門的に流れる番組は少ないと思います。これからも菊地成孔さんの個性や性格を活かして、よりジャズのファンの人とトークを楽しませてもらえるような番組になったら良いなと思います。マイナス点として、ちょっと早口で、若干聞き取りにくいところがあったと感じました。

◇菊地さんという人は、話術がとても巧みなので、言葉を一つ口から出すと、次の言葉が立ってくるというのですか、とめどなく、どんどん溢れてくるので「おいおいどこへ行くんだい」と心配になって聞いていたのですが、最後はきちんと終着点に戻ってくるという非常に稀有な人だと思います。

◇菊地さんは喋っていて自分で自分が話している最中に笑われてしまいます。あの笑い方によって、お客は、自分もそこへ引っ張り込まれるというか、そういうことがあって、あの喋りは成立しているんだろうと考えると、話術の天才なのかなという印象を受けます。

◇語り口について、「ちょっと早口かな」ということは確かにありました。でも、人間の喋り方というのは、なかなか直せないので、自分の持っている個性でやればいいのかなと私は思います。今でも、売れているタレントさんの中にも、話を聞き取りづらい人はたくさんいます。しかし、それが個性と言えば個性なので、あえてゆっくり話すということよりも、自分の持っている個性みたいなものをそのまま出すのがかえって良いのではという気持ちがあります。私としては、今後時間帯を移行して番組編成される菊地さんの新しい世界に是非期待したいと思っております。

(TBSラジオ番組審議会事務局)