過去の議事録
2010年9月27日(月)開催 第84回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」 9月11日放送分について
出席者(敬称略)
委員長 | 山野 勝 |
副委員長 | 田中珍彦 |
委員 | 萩原健太 野地秩嘉 谷川真理 栗原 学 |
(宮台委員欠席) |
局側出席者
加藤 社長
橋本 番組審議会事務局長
入江 取締役
大庭 プロデューサー
委員の主な発言
◇常にほぼ毎週、耳にはしている番組です。時計がわりみたいなものかなと思います。番組の進行等については、やはりうまいなと思います。
堀尾さんらしいのか、らしくないのかというあたりもありますけれども、NHKとNHKじゃないということを意識されているのかどうかわかりませんが、ちょっと言葉の使い方が雑かなというのがこの番組の中でも感じました。スポーツのところで、ライオンズの中村選手のことを言ったとき、「さくっと」という言葉遣いをされました。最近、口語で使う言葉ではありますけれども、ラジオのキャスターが使う言葉では、ちょっと耳障りだなと。それだけ、番組の中で気になったので、つけ加えておきます。
◇全体的に見ても、堀尾さんの声も非常に聞きやすくて、テーマの選定も土曜の朝にふさわしいものでテンポもよかったと思います。そのほかに、聴取者からのメールがところどころに入っていたのが、その場が和んで非常によかったかなと思いました。
◇どのコーナーもそれぞれ細切れというか、この堀尾さんの番組の中で一番の看板の目玉のコーナーというのはどれかなというのが、ぱっと聞くとどれかわからないので、もう少し長くこれをやるというのがあるといいんじゃないかなと思いました。
◇基本的には、堀尾さんと秋沢さんということで、安心して身を任せて、3時間。時計がわりに使うでもいいでしょうし、もう間違いなく毎週のタイムテーブルに身を預けられる番組だなと感じました。ただ、一つ挙げるとするならば、堀尾さんの主張なり立ち位置なりが、余り明確じゃない感じが全体的な印象としては残りました。例えば、武田記者と大宅さんとで、小沢一郎に対する見解が違うわけですけれども、そのときの堀尾さんの対し方が、それぞれに割とあいまいというか、それぞれにすり寄る形のリアクションを返している感じがします。そこでちょっと不安定な感じを印象としては受けたのも事実です。
◇3時間というのが意外と意識されないぐらい、非常に小気味のいいテンポと、片側では堀尾さんが余りご意見を明確に深く突っ込んでこないということもありながらも、これはもしかしたらプロデューサーの勝利なのかなという気もします。個性に頼る面と、個性を生かす面と考えるとするならば、この3時間は、もしかしたら堀尾さんというすばらしい個性をプロデューサーが操っているんじゃないかなと感じて、非常に小気味のいい番組だったと思います。
◇番組の構成として、ニュース、コラム、ゲストゾーンと、非常にバラエティーに富んでいました。しかも、ニュースもスポーツニュースから雑誌のニュース等々が入ってきたりして、硬軟織りまぜたバランスの良い構成になっていたなと思います。ですから、この番組は、多少のコラムの入れかわりはあろうかと思いますけれども、このパターンそのものは非常に安定していて聞きやすいので、私は個人的にはこの構成は良いなと思っています。
(TBSラジオ番組審議会事務局)