過去の議事録
2009年5月25日(月)開催 第72回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「荒川強啓 デイ・キャッチ!」
出席者(敬称略)
委員長 | 山野 勝 |
副委員長 | 田中珍彦 |
委員 | 宮台真司 萩原健太 野地秩嘉 谷川真理 高尾佐姫子 |
局側出席者
余田 社長
加藤 役員待遇
入江 取締役
水野 番組審議会事務局長
飯島 プロデューサー
河野 経営企画室長
委員の主な発言
★ インフルエンザのニュースに関して、これはTBSに限らず、すごくあおり過ぎだと思いました。勿論弱毒性で通常の季節インフルエンザと変わらないという報道もありましたが、全般的にはマスコミが不安をあおるような方向に進み過ぎたことは大きな問題だったと思います。
★ オバマに学ぶユーモアというコーナーがあったんですけれども、英語などを勉強する方はとてもいい解説で面白いと思ったんですが、ちょっと高度過ぎちゃって、解説がないとわからない。ユーモアを解説つきで聞くのは面白いは面白いんですが、それはちょっといかがなものかと。もう少し長い時間で放送していただければ、非常に面白かったと思います。
★ 「これは解説がないと面白くありません」と言わなきゃいいことを言ったから面白くないわけで、自信を持って堂々と喋ったらきっと面白いんだろうと思いますよ。
★ 2時間20分ぐらいの番組ですけれども、できたら若干ブレークタイムみたいな音楽が流れると、ちょっとほっとするかなと思いました。
★ テレビのコメンテーターの人は新聞の情報を物すごく信用していて、幾つかの新聞を読んだのをベースに評論するんですけれども、ラジオに出てくるコメンテーターは、新聞を余り信用していないんだなというところがとてもすばらしいと思います。やっぱり、自分で見てきたこととか自分で考えたことを喋ってくれるから価値があるんだなというのが、ここに出てきているコメンテーターの人たちに対する僕の評価です。
★ 喋り手の説得力みたいな部分をすごく感じた放送でした。音楽番組でも、その曲が好きでかけている人と、別に好きでもなく原稿をそのまま読んでかけている人とは、聞き手はその違いをはっきり聞き取るところがあると思います。ニュースをきちんと理解してちゃんと伝えてくれているのかどうかというのは、やっぱりその人選がとても重要だなと思いました。
★ コメンテーターにもっと大胆に話させてもいいのに、と思った局面が今回の放送を聞いていて幾つかありました。強啓さんがアナウンサーの出身の方なので、バランス感覚みたいなのが出ちゃうのかもしれないですけれども、あえてバランスを崩す瞬間がもう少しあってもいいのかなということは感じました。
★ コメンテーターが思ったよりも走るぐらいが恐らく強啓さんの望みだと思うんですけれども、微妙に走り過ぎるとまた抑えにかかるという感じで、馬車の御者みたいな感じなんです。今回のコメンテーターは担当されてからまだ日が浅いこともあって、例えばむちを入れたり、そのタイミングや度合いをまだはかっている段階なんじゃないでしょうか。
★ 全体の構成が大変よく整っていて、その日1日のニュースと、今何が問題になっているのか、今後はどういう展開になるのか、そういうものが、この番組2時間半の中できちんととらえられる。ある種ラジオのこういう番組のパターンを形成されたのかなと思いました。今後もこれはぜひ続けていってほしいなと思います。
★ リスナーの進化がとても大きいのかなと思います。つまりリスナーは、おととし、去年まではこのレベルで納得しただろうけれども、もう既にそれを聞いてきている人は、「こいつはまた同じことを言っている」と思うだろうと。その分、やや踏み込んだ発言をするというふうにして、だんだん進化してきている面があるので、番組がその分どんどん面白くなってきていると思います。
(TBSラジオ番組審議会事務局)