過去の議事録

2008年2月25日(月)開催 第59回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「アクセス」

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
副委員長田中珍彦 
委員宮台真司 萩原健太 野地秩嘉 田中里沙 榎本敬子

局側出席者

余田 社長

入江 取締役

水野 番組審議会事務局長

友野 プロデューサー

番組内容について

『アクセス』は毎週月曜日から金曜日の夜十時から十一時四十分までの生放送で、今度の十月で丸十年になります。この日の出演者は、渡辺真理さんとジャーナリストの井上トシユキさん。毎日のニュースを中心に、世の中で話題になっていること1つを選び、それについてリスナーの皆さんと電話でつなぎながらいろいろ話し合っていく「バトルトーク」のコーナーが一番の売り。

委員の主な発言

★ とても構成がシンプルですごくわかりやすく、渡辺真里さんの進行がスムーズで、終わりまで何の問題もなく聞くことができました。渡辺さんの声が非常に落ちついていらして、耳ざわりがいいといいますか、聞きやすくて、こういうお喋りがプロのお喋りなのかなという感じで、トークパーソナリティーの井上さんは関西弁も交えて、とても親しみやすい印象を受けました。
★ 「バトルトーク」は、テーマ設定が、マナーがどうなのかという問題と、あと横浜市営地下鉄でマナー向上員が同乗することの是非の落としどころがよく見えなくて、落としどころがあれば、横浜市営地下鉄が何を目的に実施するのかとか、この辺があるとトークの内容ももっと見えやすくなったのかなと思いました。
★ 渡辺さんの意見が余り出てこない感じがしました。井上さんという方がすごく親しみやすいお話の仕方をなさる方だったので、お2人の話し方が正反対な感じで、内容がすごく膨らんだりすることもなく、何かかみ合っていないと感じ、ちょっと残念に思いました。
★ ニュースの1位のときに、ノンフィクションライターの武田さんの話がすごくズバッと切り込んでいらして、話の終わりに朝青龍のことに触れられて、「今後も問題を間違いなく起こす」と断言なさっていて、個人的にはとても興味が持てて、もっと続きが聞きたいなと思うような感じがしました。
★ 普段はテーマとして、結構タイムリーな話題の印象が強いので、こういうことはこの日でなくてもいいのかなというようなテーマがあったりするのは、逆にすごく新鮮で面白かったです。
★ 一般に暮らしている人たちが参加しやすい話題だったとは思いますので、こういうテーマもあるとアクセントとしてはとてもいいなということは感じました。
★ 例えばラリー・キングなんかがよく視聴者とバーッと物すごいスピード感で次々とこなしながらやっていくこともあります。そういうテンポ感の変化とか、一般の人とのコミュニケーションというのはもう少しいろんな見せ方があるんじゃないのかなと感じました。
★ 今週のニュース、重要なものが幾つかある中でなぜそれを取り上げるのかという説明をやったらいいんじゃないかという気がします。
★ 電車のマナーって、女性も結構電車に乗りますので、女性の意見というのが少しあったほうがよかったなと思っていて、もしリスナーの方がいらっしゃなければ真理さんはどう思うのかなみたいなことを言っていただいてもいいのかなと、聞きながら思っていました。
★ 「バトルトーク」について言いますと、非常にあんばいよく5人の方が取りそろえられたのかなと。支持する方としない方、背中を押すとか自発的というごく普通の意見の方がお2人と、その次に江戸川の方で出られたのは身障者の代表という形で選ばれたんだろうなと思います。
★ 「バトルトークラジオ」と言っているわけだから、もう少しニュースのところは早く切り上げておいて、いつも「バトルトーク」の部分のほうがもうちょっと長いほうがいいのかなと思います。
★ テーマによって違うんですけれども、事前に取材ができるようなテーマであれば、例えば渡辺さんなり井上さんなり、それが無理であればスタッフがその場の取材をして、そのときの感想みたいなのが入ると臨場感が出るのでは?すべてのテーマにはそれは通用しませんけれども。

(TBSラジオ番組審議会事務局)