過去の議事録

2007年9月25日(火)開催 第54回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「エキサイトベースボール」

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
委員萩原健太 野地秩嘉 田中里沙 榎本敬子

局側出席者

余田 社長

入江 編成局長

水野 番組審議会事務局長

河野 経営企画室長

藤田 プロデューサー

番組内容について

『エキサイトベースボール』はプロ野球のナイター中継です。9月8日(土曜日)のカードは、東京ドームで行われました巨人・阪神戦でした。今年は特に、他球場の情報をより早く正確に放送しようと意識しています。

委員の主な発言

★ 久しぶりにラジオでナイター中継を聞きました。普段、特に野球と縁が無いので、じっくり向き合って真剣に聞かないと、ゲームの展開が全く頭に入ってきませんでした。いつもラジオというのは、何かをしながら聞けるのですごく便利なものだなと思っていたんですけれども、逆にテレビをつけて見たほうが数字とか人の名前とか一目でわかるので、そういう点ではラジオとテレビの立場というのがふだんと逆転していて面白いなと感じました。
★ そもそもラジオのナイター中継というのは、野球を好きな人が聞くもので、常に聴取率なども野球の人気と比例しているのではないかと思います。野球好きの人にとっては、ラジオを耳で聞いていたほうが臨場感が伝わり、球場に行っているような気分になったり、よりのめり込めるのかもしれません。
★ ボールの音とかキャッチする音とかもっと聞こえるものなのかなと思うと、意外と声援は聞こえるけれども、野球そのものの音というのは余り聞こえないものなんだなと思いました。
★ テレビもそうですし、ラジオもそうなんですけれども、野球中継に関しては、目線がどうもファンのところにいない感じというのはこれまですごく持っていたんです。かといって、人気が下がってきたというので、女性を取り込もうみたいな変なことを始めたりとか、あるいはファンを出すというと、すぐにはっぴ着てメガホン持ってみたいな痛いファンを撮っている状況になるんですよね。(笑)でも、本当に好きなプロ野球を好きな人はそういう人たちではなくて、いろんなところで自分なりに、その時起こっている野球の出来事を全部追いかけているという人が多いと思うので、そういう人たちにとってはかなり満足のいく内容なんじゃないかと思いました。
★ 野球の中継ですから、そんなに真剣に聞こうと思わずに流して、いろんなことをやりながら聞いていたんですけれども、それなりの長さだけちょっと注目して聞けば、大体その状況というか、ほかの試合の状況、それから、その試合の状況もそこそこわかるようにできていたので、僕は好きだからかもしれませんけれども、とても楽しめました。
★ 解説者の言葉について、「投げれない」とか「抑えれない」というたぐいの、「ら」抜きの表現とか、「逆に言うと」とかが目立つ。元プロ野球選手とはいえ、今は喋って何かをやろうとしている人だったら出来ればそこは気をつけてほしい。局側としても、解説者を育てるという作業をもっと取り組んでほしい。
★ 実況の小笠原亘さんも、最初からずっと気合いが入っていてすばらしい実況だったなと思いました。解説者との話がちょっと無駄話に入りかけるなと思うと、またぱっと「正面を据えて」みたいな雰囲気が何かよく見えて、この仕切りは結構完璧だななんて思っていました。
★ 解説者については、選手の気持ちに実感がこもるというか、「由伸はこうしたいんだよね」とかそういうのが、あ、そうなんだという感じで、素人的に聞かせていただくと、選手の気持ちってこうなのねということが判りやすかったです。
★ あと、途中途中で「きょう、ドームにすごく人が入りましたね」とか「お客さんもよくわかっていますね」とかそういうことをアナウンサーがお話しされていたんですけれども、それが球場に足を運ぶことの面白さとか楽しさとかをいい雰囲気で伝えてくれていて、裾野を広げることに一役買っていると思いました。
★ 放送上のどんな工夫があったとしても、ゲームが面白いということが何たって一番だなということを実感しました。つまり、試合というソフトが面白ければ細かいことはどうでもいい、ともかく面白い、そういうのが再確認できた試合だった。

(TBSラジオ番組審議会事務局)