過去の議事録

2006年9月26日(火)開催 第44回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「城島茂のどっち派?!」

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員萩原健太 野地秩嘉 田中里沙 多田羅万由美

局側出席者

 清水 社長

 余田 編成制作局長

 入江 番組審議会事務局長

 河野 経営企画室長

 内田 プロデューサー

番組の概要について

「城島茂のどっち派?!」は、金曜日の深夜0時〜1時の放送です。昨年4月から始まりまして、先週の放送で77回になります。TOKIOのリーダー城島茂さんと、TBSの豊田綾乃アナウンサーにレギュラーパーソナリティーとして毎週出演していただいて、毎回、どっち派という1つのテーマ、「○○派、××派、どっち派」ということで番組を進行しております。ただ、これとこれがどっちかというのをゴリゴリと決めていくのではなく、どっち派という見方の1つ、つまり、「これとこれ、もちろんこっちもあるけれど」と様々な見方がある中で1つを切り出して広げていくというシステムで1時間の番組を展開しております。

主な委員の発言とプロデューサーの発言

★ 城島茂さんとか豊田さんのかけ合いが嫌味がなくて、意地悪もないし、すごく安心して聞いていられる感じがいたしました。最初は単なる比較番組かなと思っていたんですが、食の知識も含めて奥深く、テンポもよくて、あっという間に1時間がたってしまったという感じがいたしました。

★ この番組を聞いていて気づいたことは、服部先生と城島さんの印象が、いつもテレビで拝見しているのとラジオで聞くので随分違うんだなということです。きっとテレビの喋り方とラジオの喋り方って違うんだろうなと思いました。テレビって、小泉前首相みたいにワンフレーズで言ったり、シャウトしたりしても受容できるけれど、ラジオというのは余り大声を出さずに、うんちく語っても通用するんだなということが判りました。

★ 今ラジオでは音楽は大体、いわゆるクッションという時間調節に使われちゃうことがあって、たまにかかったかなと思うと交通情報がのっていたりとか、(笑)そういう存在になってしまったようで、音楽をラジオで覚えた僕なんかはちょっと残念なんですけれども、しかも、城島さんはギタリストですから、そういう人の番組で一切かからないというのは寂しいなとは思います。今、放送にリスナーが求めているものというのが少し変わってきたのかな、音楽は別のメディアで聞くものなのかなということを何となく感じています。

★この番組を聞かせていただいて、一番気になったのは、テーマを立てる際、塩辛かブルーチーズかという2択にどうしても聞こえてしまうんですね。ですから、どっち派と言われたときに、「どっちでもない」という立場が、この回に限ったことかもしれないですけれども、ちょっと目立ってしまったかなというような感触がありました。 ★城島さんという個性自体を許容していない限り、ちょっと入り込めないなというのはありました。多分、番組の意図しているリスナーの人は、その辺を前提にしていらっしゃるのかなとも思いますので、そういうふうに考えればちょっと的外れな言い方かもしれないですが、ちょっと個人的にはそこら辺で、聞いていて若干の疎外感を感じたことは事実です。逆に、一たん、僕らが知っている城島茂という個性を受け入れて聞き始めれば、すっと入り込めるというところもあるので、そこの壁みたいなものを番組の方がどのように設定していらっしゃって、それが意図したものであるならば別に問題ないと思いますし、その辺を超えて、ある程度リスナーを広げようとしているんだとすると、僕には少し気になる点があったというのが正直なところです。

★城島さんて割と面白くて、おじさんキャラみたいに世の中で言われているところが、この番組ではおばさん風のキャラも出していて、非常に好感を持てました。最初の、豊田さんがパリに行ったお買物話とか、この辺が非常に面白くて、ここ、もうちょっと長く話してもらってもいいかなというぐらいで、最初にいい感じで入っていけました。豊田さんは城島さんのおばちゃんキャラに引っ張られて、すごいおばさんぽいところをどんどん出されているので、今後について大丈夫かなと女性としては心配しつつ、(笑)でも共感できるなという感じで聞かせていただきました。

★服部先生は、私はどちらかというと新聞とか雑誌でまじめな食のことを話すという、余りやわらかいところがないイメージがあったんですけれども、今回はグルタミン酸の話とか味覚の話とか、塩辛をこうやって食べるとおいしいとか、そういううんちくを気持ちを込めて言っていらっしゃるところが面白くて、城島さんとか豊田さんとの相性もいい感じで、すごくいい雰囲気で会話が進行しているなと思いました。

★いきなりリスナーの人からの意見で、塩辛かブルーチーズかと言っているのに、「私はおでんが好きです」みたいなのがありましたよね。すごい面白い人だなと思ったんですけれども、こういうことが番組の趣旨でもあったんだみたいな感じで、何か題材を与えられるといろんなことを勝手に話し出しますよね。今回聞いていると、どうしても塩辛かブルーチーズかみたいなことで1時間終止しちゃったかなと思ったので、この企画の趣旨みたいなものを1回、番組内でお話しいただくと、みんな乗ってくるのかなと思いました。

★金曜日の夜って、たまには気を抜いてお友達の家に遊びに行って、ワイワイ食事しながら、泊まっていくかみたいな感じになるような、そういう空気のある番組かなと思いますし、それは20代とか30代の男性、女性にも非常に親和性のある世界かなと思いますので、こういう趣旨がもうちょっと伝わるとみんなが参加できるのかなということを思いました。

★リスナーの方々の意見が、たまたま今回だけかもしれないんですけれども、割とまじめな方が多いのかなという意見が多くて、ラジオに投稿するときって、何か面白いことを言わないといけないという感覚が昔からあって、リスナーにしてもハードルの高いところがあると思うんですけれども、この番組は普通でもいいんだとか、普通の感覚でいいんだなと思えましたので、広くこれからリスナーを取り込んでいけるようなきっかけもあるのかなということを感じました。

★ホームページのデザインがちょっと地味なんですね。ジャニーズなので、多分、写真とかそういう問題はあると思うんです。ただ、もし10代、20代、30代の男性を中心にということであれば、もうちょっとデザインの工夫とかをして、アンケートを書きやすいような、盛り上がるような気分とか、何かそういうものがあった方がいいのかなと思いました。

★要所要所に、こういううんちくがあったなとか、お母さんのおにぎりの味とか、シャンベルダンのチーズとか、塩辛とかブルーチーズとか、その映像やその場の雰囲気が想像できるような描写とかも結構あって、本当にこのトークで引っ張れるのかなという部分も最初は感じたんですけれども、非常にむだがなくて空間をしっかりつくっているというところがあったので、面白いなと思いました。

★城島さんと豊田さんの2人のかけ合いが大変快くて、特に豊田さんの相づちの打ち方がいいので、全体的に非常にスムーズに番組が流れている。だから非常に聞きやすかったです。

★今回食べ物ですけれども、その雰囲気といいますか、これが大変よく出ていたということですね。意外にラジオというのは、テレビ以上に想像をかき立てるということで、逆によくわかったという気がします。恐らくテレビでやったときには、例えば、イカの塩辛とかカツオの塩辛なんかも、パンパンパンと並べて「これがそうですよ」としか言いようがないと思うんですけれども、ラジオの場合は、それに何か言葉で説明しなきゃいけないところが出てくるものだから、例えば色だとか形だとかにおいとか、そういうものを言葉で表現していますよね。ですから、意外に視覚的に見せるよりも、音で料理の説明をする方が、もっと想像をかき立てて、食べたくなるような雰囲気が出ていたなと特に思いました。

★コノワタの塩辛は福井産のものが一番いいなんていうのは知りませんでした。それとか、カラスミは大根に挟むのはよくやります。これは、むしろ中国と韓国のやり方なんだという話題もあったし楽しいうんちくでした。この番組はどっち派だと言っているけれども、どっちが勝とうと、そんなことは余り関係なしに、要は、塩辛についてはこういう情報があるよ、ブルーチーズについてはこういうのがあるよ、そういうことを知ることによって、「なるほど、そうか。余りブルーチーズは好きじゃないけど、今度食べてみようかな」、そういうことを思わせるような、テレビ以上の想像をかき立てるような雰囲気が出ていたのが大変よかったなと思いました。

★この番組はVSでつないでいるけれども、要は楽しいうんちくというか、世の中で知っていそうで知らないことを楽しく語ってくれるという、そのうんちくの部分が大変面白いですね。僕なんか、こういう役に立たないうんちくが大好きな方なものだから、これはどこか酒場でちょっと喋ってみたいなとか、そういうことを思いました。

★豊田さんがすばらしいですね。本当に面白かったし、すばらしいなと思いますね。歯切れがいいというんですかああいった話ができるというのは、相当いける人じゃないかという感覚を受けました。

★ブルーチーズに関してのうんちくがもうちょっとあってもいいんじゃないかという気がしました。塩辛の方に関しては相当、おでんも含めていろいろ出てくるんですけれども、ブルーチーズに関してのうんちくがちょっと抜けていて、これは負けるだろうなと思って聞いていたら、やっぱり案の定負けちゃったということで、もうちょっと強目に出していただけるとよかったかなと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)