過去の議事録

2006年4月24日(月)開催 第41回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「生島ヒロシのおはよう定食・おはよう一直線」

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員宮台真司 萩原健太 野地秩嘉 田中里沙 多田羅万由美

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 入江 編成局長

 千葉 番組審議会事務局長

 安村 番組審議会担当部長

 水口 番組審議会担当部長

 鈴木 プロデューサー

番組の説明について

「生島ヒロシのおはよう定食」、「おはよう一直線」はこの4月で丸8年を過ぎ、9年目に突入しました。パーソナリティの生島ヒロシは元TBSのアナウンサーで現在は健康の分野やフィナンシャルプランナーとして様々な分野で活躍しており、今年のクリスマスで56歳になります。
 TBSラジオのトップバッターで早朝の番組ということもあり、最初の30分の「定食」では、まだ目覚めていない部分もリスナーの方にもあると思いますので、多少ゆっくりとその日の話題になりそうなニュースやスポーツの情報などを項目的に伝えていくことと、健康のコーナーをやってます。また、音楽なども交えて比較的ゆっくりとエンジンをスタートしてローギアに入れていくというイメージでやっております。
 5時半からは全国ネットになりまして、ここからが、ある意味ではセカンドからトップギアに入っていくことになります。コンセプトは「聴くスポーツ新聞」ということで、さまざまな生活情報を親しみやすく、そしてリスナーの元気が出るようにということでやっております。
 通常は生島ヒロシ一人で番組の切り盛りをしていますが、定期的に2ヶ月に一遍、スペシャルウィークの時などにはコメンテーターの方を5時半からお招きして、二人でやっていきます。この日は経済評論家の海江田万里さんがゲストコメンテーターでした。ゲストは日によって全く色が違います。月曜日は田淵幸一さんをお招きしました。また、料理評論家の山本益博さんをお迎えするとか、そういった形で日々の特色を付けております。
 先程も申し上げましたように、TBSラジオのトップバッターということで、比較的わかりやすく項目を紹介していきます。そのあとの番組の森本毅郎さんがそのあたりに関して詳しく説明したり掘り下げたりしていく部分の、ある意味で下地作りができたらなと思っております。

審議委員の主な発言

◇1日の始まりでその日のニュースを知るきっかけになって、ニュースのポイントをつかめるリスナーの方にとっては頼りになるベルト番組だなと感じました。

◇ターゲットのリスナーの心をよく捉えていて、健康の話しなど役立つ情報が聴け、リスナーに安心感と和みを提供していると感じました。

◇冒頭の「おはよう定食」のあたりはちょっと眠そうで、声もぼそぼそといった感じで、何か練習で読んでいるような声に聞こえました。柚子ジュースのプレゼントのあたりから明るく元気になりました。

◇ゲストの海江田さんや毒蝮さんのお話はわかりやすく好感が持てました。

◇耳学問でいろいろ聞けて生活が豊かにそして、すこし面白くなる。いろいろな興味を満たしてくれる番組だと思いました。

◇パーソナリティのキャラクターがよくわからない。自分のオピニオンがないような。ゲストの海江田氏への質問も今ひとつ自分自身の意見がないというか突っ込んでないような・・・早朝だからこれでいいのかも・・・

◇特に最初の30分のしゃべり方はよくない。声のトーンが低く練習読みをしている感じ。CMになると急に明るくなる。

◇「おはよう一直線」になると声のトーンと喋るスピードが上がって明るくなってよい感じになる。

◇生島さんが一人で新聞を読んであれこれ話すのは、逆に新鮮な感じがしました。朝、食卓でお父さんが新聞を読みながらぐだぐだ言っているような、そんな感じを受けました。

◇朝のニュースのインデックスのような番組で、別にオピニオンがなくても「○○○がこうなったんだってさぁ。」「へえ。」みたいな空気感はかえって耳なじみがよいと思います。

◇「朝早くやっていて僕もつらいんですよ。」的な発言が番組の中でありましたけど、それが仕事なのだから、そんなにつらければ他の人と変わればいいのに思われてしまうのではないかと心配になりました。また、これから朝がんばろうとしている人にとっては水をさしてしまうのでは・・・

◇ラジオはテレビと違って作り方によって局の個性を出せるメディアだと思いました。

◇お酢の専門家が「お酢はいい。」と1週間もやるならお酢の話しは少々げんなりすると思います。お酢の使い方をマーケットとしてよく知っている人をゲストに呼んだ方が、今、人が知りたい情報が聴けてよいのではと思います。

◇どうして頭の30分と後ろの1時間に分かれ、番組タイトルが違うのでしょうか?1時間半の同一タイトルの番組ではいけないのでしょうか

◇毒蝮さんのインタビューは介護の必要な方やお年よりは勇気づけられた方が多かったのではと思います。

◇声のトーンがコマーシャルとか録音のインタビューだと高いなと思いました。5時にラジオを目覚ましがわりにしている人は5時の頭の部分では起きられないのではと思いました。

◇リスナーの年齢は早朝ということもあり、きっと高いのだろうな思いました。新聞を読んで、ニュース、天気予報、交通情報、健康情報という流れも年齢の高い方には受け入れやすくてよいと思いました。ただ、占いはテレビでも各局でやっているので必要があるのかと疑問が残りました。

◇毒蝮さんの話は特に面白かった。入院をされたことのある方は同感するだろうし、そうでない方は健康のありがたさを感じたと思います。

◇ゴルフの情報とか俳句とか短歌とか、あるいは解説を入れた今日の歌のような多少知的な要素とか何か違う要素が入ってきてもいいのかと感じました。あまりそればっかりだと老人向けの番組になってしまいますが。

◇ラジオ番組はしゃべり手のパーソナリティが打ち出され気味ですが、生島さんのパーソナリティというか性格が前面に出されていない気がしました。

◇最初に「おはよう定食」はなんで「朝食」ではないのかなと思いました。

◇ラジオショッピングは随分安くて感激しました。お買い得だと感じました。20万円のものが6万9800円。これはTBSさんがやっているのでしょうか?

◇番組の最後の「強いぞ、原 巨人」、最後に電話がつながってよかったですね。難しいところをよくこなされたと思います。

◇一般的なニュースの中にマレーシアの電話代の話などユニークなニュースも入っていて面白なと感じました。

◇天気予報の大野さんのコメントが面白かった。

◇朝のスタートとしてはゆるい感じで、こういう編成もありだと思いました。 ニュースの扱い方も早朝のこの時間では特に詳しく掘り下げる必要はないと思います。

◇本人がニュースを読んだ後でCMを読むのは、検討の余地があると思います。

◇楽曲については個人のテイストにもよりますが、いいなと思った曲と朝からこの曲は微妙かなという曲がありました。いずれにせよ最近は音楽がかかる番組が少ないので曲がかかるといいなと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)