過去の議事録
2005年3月28日(月)開催 第30回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「中村尚登 ニュースプラザ」3月19日(土)録音放送番組
出席者(敬称略)
委員長 | 吉越浩一郎 |
副委員長 | 山野 勝 |
委員 | 宮台真司 萩原健太 赤池 学 二宮清純 田中里沙 中村克代 |
局側出席者
清水 社長
大沢 取締役
入江 編成局長
水口 担当部長
千葉 新番組審議会事務局長
藤井 プロデューサー
番組内容について
5時半から8時半までの3時間の番組ですが、ニュースもあって、そのうえでゴルフやレジャーに出かける人が車で聞いて情報が得られる、もしくはいろいろ得したなと思えるような番組を心がけています。プロゴルファーの大町さんのコーナーがあったり、温泉の情報なども盛り込んでいます。また普通のニュースのメインストリームには載っていないけれど、意外と面白かったり、大切だと思えるテーマを選んで話してもらうコーナーのほか、ニュースのコーナーでは読売新聞の丸山伸一編集委員に解説をお願いしています。また大宅映子さんには「辛口コラム」という名前の通り、辛口なお話をしてもらっています。番組のコンセプトは情報、ニュースというコンセプト、プラス、土曜日の朝のゆったりとした生理に合う番組をやっていきたいと考えて放送しています。
議事の概要(主な意見)
◇いい意味で非常にマンネリだと。マンネリというのは決して悪くなくて、安定感という意味において非常にいいなと。落ちついた予定調和とでもいいましょうか、価値のある予定調和というか、そういう点では、これからも続けてもらいたいなという番組です。
◇全体としては、つくりは非常にバランスがとれてはいるんですが、前半の離陸部分をもう少し刺激的にして、なおかつ後半につながるようなパッケージ感のあるようなものにできるのではないかと思います。
◇ちょっと気になったのが、荒井由美さんとバンバンの曲というのが途中で流れたんですけれども、40歳代以上を意識しているなと思ったんですが、朝にしては歌が暗い感じがしたので、せっかく朝なので、もうちょっとのりのいい曲の方がさわやかな朝が送れるかなというのがありました。
◇僕は今いい意味でのマンネリだと思うのですが、多少のわさびだとか唐辛子の部分は必要だろうということにおいて言えば、前の委員の方とはちょっと逆になるんですが、朝に荒井由美とかバンバンの曲を流すようなこだわりが僕はよかったです。
◇もう少し音楽があっていいのかなと思いました。後半の部分、7時以降はほとんど音楽はないのですが、構成上はもう少し音楽があった方が番組全体がもっとゆったりした感じになるのかなと思いました。
◇私は、この番組は何かゆったりと朝刊を読むような、生活新聞みたいな、そういうものを読むイメージで聞きました。
◇「人権TODAY」は大体5分の中なんですけれども、すごくよく、ここの中で最先端のことをきっちり押さえられているなと思いましたので、いい情報だったと、聞いた後思いました。
◇「人権TODAY」は大変難しいテーマだとは思いますが、レポートされている女性の話し方が原稿を棒読みしているような感じを少し受けました。丁寧にお話しされているんだと思いましたが、ちょっとそこが気になりました。
◇全体的には構成が非常に安定して、あらゆる分野をフォローしている感じです。雑誌で言うと総合雑誌のイメージですね。
◇丸山さんのニュース解説ですが、いつも大変感心するのですが、今回もアメリカの牛肉の輸入問題となど項目は3つだったと思いますが、どちらにも組みせずに、今はどういう問題点があって、どういうことをしなくてはいけないかということが非常に端的に語られたと思います。これはニュースを聞くだけではなくて、ニュースの裏側にあるようなものが浮き彫りにされているなと思いました。
◇大宅映子さんのコーナーは本当に感心しました。ただ、彼女の話がそのままで終わってしまうのがむしろ惜しいので、もう少しこれをさらにつなげて、何か社会の意見はこうなんだというような指標みたいなものがつくれてきたらいいんじゃないかなという気がします。
◇ニューヨークからの金融情報がありましたが、これはニューヨークらしいと言えばらしいのですが、ちょっと早口でした。やはりニューヨークのテンションの高さをこの時間に聞くとすごいなと、向こうは夕方だと思いますけれども、ちょっと聞きづらいところが少し気になりました。
◇時間的に余裕がないとか、あるいはCMとの絡みとかもあるんでしょうけれども、音楽がかかっていたのは最初の30分の間だけでしたが、ラジオというメディアの音楽離れみたいなことに関して、僕はラジオで音楽を学んだ世代としては、そこをちょっと嘆いているものですから、もうちょっとほかの時間帯にもかけてくれてもいいんじゃないかなというような気持ちは印象としては受けました。
◇MCの方がアナウンサー出身なので、非常に安定感はあるわけですけれども、いわゆる刺激的なトークをするタイプではないわけで、深いニュースのときにはいい手さばきになると思うんですが、サブカル方面では割と平板な印象になりがちだなと感じました。
(TBSラジオ番組審議会事務局)