過去の議事録
2005年2月28日(月)開催 第29回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「ストリーム」2月16日(水)放送番組
出席者(敬称略)
委員長 | 吉越浩一郎 |
副委員長 | 山野 勝 |
委員 | 宮台真司 田中里沙 中村克代 |
局側出席者
清水 社長
大沢 取締役
入江 編成局長
水口 担当部長
千葉 番組審議会事務局長
三条 プロデューサー
番組内容について
月曜から金曜までの午後一時から三時半まで、小西克哉さんと松本ともこさんをメーンパーソナリティに広い意味で世の中の情報を扱っています。ニュース・情報系番組ではあっても「森本毅郎・スタンバイ」や「荒川強啓・デイ・キャッチ」などの成功番組がやっていないようなことをどう扱うかを考えて去年の四月にリニューアルしました。その目玉として日替わりでコラムニストが登場する「コラムの花道」を作りましたし、リスナーの方に番組つくりに参加してもらおうと、コーナーを設けています。日替わりの雑誌を作っているというのが番組のコンセプトです。
議事の概要(主な意見)
◇結構長い長時間にわたる昼の番組ですが、心地よくいい感じで聞けました。硬軟取り合わせた品ぞろえで、聞いていて飽きることがありませんでした。
◇全体的につるっとした感じというのが持ち味なんだと思うんです。そういう番組が13時台から入っているというのは、なかなか考えられた選択だなと思いました。
◇以前聞いたときよりもめり張りがつくようになっていて、中立性の高いフラットなパーソナリティーが全体をうまくパッケージングして中和する感じがありました。
◇個々のコーナーの順番とか時間配分はこんな感じなのかなと思ったんですが、車の中では交通情報やニュース、天気予報などはとても聞きたいなという内容なんですが、家にいるときには、コマーシャルと同じようなくくりになってしまいます。
◇こういう情報とエンターテインメントとの中間ぐらいというのが番組としては一番難しいねらいどころなのかなと思うんですけれども、情報をきっちり押さえながら、このふたりのキャスティングからなのかエンターテインメント性を感じられるところがとてもよかった。
◇あるコーナーで、北朝鮮の金正日総書記の誕生日にちなみ、北の専門グッズを扱う貿易会社の代表者が出ていましたが、花の展示会場には「金正日・花」があり、それはベゴニアで静岡産だということでした。、「金正日・花」が日本で生産されていることに驚いたリスナーも多かったのではないでしょうか。
◇このコーナーは確かに面白かったのですが、他の奥様番組と同じように、やはり北朝鮮は「不思議だな」とか「変だな」で終わっていたのですが、小西さんは、北朝鮮に対して日本人は危機感が余りないと言っていたので、もう少しそういう面を掘り下げてもよかったかなと思います。
◇ラジオと雑誌のシナジーという面では、週刊誌チェックのコーナーがよかった。今回は「an・an」が取り上げられていたが、日ごろ読むことのない女性誌の中身がほんの少しだけでものぞき見えたような気がして勉強になった。
◇ひとつ「どうかな」と思ったのは、「現場クイズ」のコーナー。ねらいはわかりますが、もうちょっと簡略化した方がいいのではないでしょうか。釣りで言えば「まきえ」のような仕掛けがあった方がいいかもしれないと思いました。
◇印象的だったのは「コラムの花道」。かなり深く突っ込んで問題を提起していたというところがよかったなという気がします。この部分は、でき得れば異論、反論というか、そういう形で番組の中で、何かぶつかると面白いのかなと思いました。
◇「毎日発行される週刊誌」、まさにそのとおりで、これはラジオならではのやり方なんだろうな。それでも全体が1つにまとまっていると感じさせるところは大したものじゃないかと思います。
◇1つ1つのコーナーがちょうどいい長さで歯切れよく、勢いよく始まる。この時間帯なので、少しまったりしそうなところに元気が出るというか、そういう位置づけになっているので、ファンが多いのでしょう。
◇ゲストがきょうは黒い服を着ているとか、想像させてくれるのがすごく上手だなという感じで、こういうことがラジオのよさなんだなということを各所で感じました。
(TBSラジオ番組審議会事務局)