過去の議事録

2004年10月25日(月)開催 第25回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「ウンナンタイム」10月15日(金)録音放送番組

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員宮台真司 萩原健太 二宮清純 田中里沙 中村克代

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 入江 編成局長

 水口 担当部長

 千葉 番組審議会事務局長

 菊地 プロデューサー

番組内容について

番組は金曜日の午後9時から15時までの1時間放送しています。10月からの編成で月曜日から金曜日のこの時間帯を「おとなの時間割」と名づけました。家に帰っても「することのない」という40代の男性に“お風呂”で聞いてもらいたい、という番組です。日替わりで所ジョージさんやプロゴルファーの中島常幸さんがパーソナリティですが、お聞き頂いたウッチャンナンチャンは9年半ぶりのラジオで大人のトークを売り物にしています。

議事の概要(主な意見)

◇風呂に入ってリラックスしながら聞くにはうってつけの番組ですね。
ウッチャンナンチャンのふたりの会話は嫌味がないし、かといって軽くもないし、男性がターゲットのようですが、女性の私が聞いても面白いし…。

◇ふたりの良さは、ウッチャンもナンチャンもどちらもボケと突っ込みが出来るところ。そして何よりもリスナーのことをよくわかっていて、どこで笑わせるとか、どこでまじめなモードに入るかをふたりはできるんですね。放送の会話をそのまま本にしてメディアミックスというのも面白いと思います。

◇以前にもウッチャンナンチャンのラジオ番組を聞いていたリスナーとしてとしては、取り上げる話題が多少辛気臭くなっているかな、とは思いました。でもそれはたぶんファンも一緒に歳をとっているのでしょうから、同じ形で盛り上がるのかなとは思いました。

◇「健康法」「同窓会」「死に場所」などどれも40代に入って、どこかで引っかかったり、モヤモヤと考えてるようなことをうまくつなげて全体を作り上げてるな、と感じました。

◇お笑い芸人の方はだんだん慣れてくると、そのプロっぽさは信頼感に結びつく一方で、ある種の手抜き感やいやらしくさにも結びつきかねないところがあるのですが、その辺がうまく回避、払拭されています。

◇1時間の番組のなかに、コーナーがたくさんあるのも、過去にふたりがラジオで成功した持ち味だと思います。これからは時間をどう使うかがカギではないでしょうか。

◇ターゲットにしている40代の男性とふだん接していると、おとなしくてあまり多くを語らない人が多いとのですが、この番組はそういう人たちに「介護」とか「夢」とか「希望」とかを切り口に問題を提起することで一体感を生むような番組になりそうですね。

◇番組を聞きながら「そういうのって、確かにあるある」とうなずいてしまうような「あるある感」があります。「老化」とか「死」とか重いテーマも扱っているのに、執拗に追いかけ過ぎないのがいいのではないでしょうか。

◇40代の男性がラジオなんて聞くのかな、と疑問に思いましたが、この時間帯は女性中心のテレビ番組がありますので、すごく強い味方になるのかな、と思いました。日常のちょっとしたことに光をあてて、生活を楽しくするような視点というのが散りばめてあります。

◇40代の頃を思い出しながら聞いていて、なにか懐かしさと同時にふたりの分析に納得してしまい、共感を覚えました。自分の個性を十分に出すことができるメディアとしてのラジオの特性がよく生かされていますね。確か音楽が一曲しかかからなかったと思いますが、もう少し音楽がかかってもいいのではないでしょうか。

◇笑いという点では、ふたりの会話がまだ硬いかな、という感じでしたが、回を重ねれば変わっていくでしょう。ラジオという殻に閉じこもらないで、活字とのシナジー効果などラジオを起点として色んなことを考えて欲しい番組ですね。

◇録音番組とお聞きしました夜9時台の雰囲気が良く出ていますね。ふたりの声の感じも、何かちょっと疲れているようなその時間帯にふさわしいトーンでした。

◇曲をかける時に是非、ウッチャンナンチャンのふたりに、その曲に対しての自分の思いを話して欲しい。

(TBSラジオ番組審議会事務局)