過去の議事録

2004年9月27日(月)開催 第24回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「中村雅俊マイホームページ」9月6日(月)〜9月10日(金)録音番組放送

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員宮台真司 萩原健太 二宮清純 田中里沙 中村克代

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 入江 編成局長

 水口 担当部長

 千葉 番組審議会事務局長

 朝倉 プロデューサー

番組内容について

番組は月曜日から金曜日の午後5時5分から15分までの10分(正味6分)、全国ネットで放送しています。週がわりでゲストをお迎えし、中村雅俊さんと対談をしていただく番組です。月曜日から木曜日がゲストのお話を聞き、木曜の一番最後にはゲストのお気に入りの曲を聞く形です。金曜日はリスナーからのお便りを紹介しています。ゲストは、名前を聞いてパッと顔が思い浮かぶ人というのがコンセプトです。

議事の概要(主な意見)

◇中村さんはいくつになってもさわやかで、会話にも嫌味がなくて、ゲストに対しても毒舌みたいなことを言ったりしないし、聞いていてもとても感じがよかったです。聞く側にとって何かほっとできるような6分間だったような気がします。

◇中村さんのコーナーというのは完成し切っていて、よく言えば、けちのつけどころがない。よくも悪くもいじる要素のないところだと思うんです。あえて言うならば、何か刺激があってもいいかなと思ったんです。「旬の人」でなくても、中村さんとの会話によって浮き彫りになる人とか、いつもマンネリっぽい演技をやっている人がこんな面白いのかな、とそういう方法論もあるのではないかな、と思いました。中村さんが聞き上手だなということはとても思いました。みずからパフォーマーなんですけど、余りそれを強く打ち出さずに聞き役に回るのがとても上手だということを感じました。ただ「デイ・キャッチ」という番組の中でこのコーナーが出てきたときの違和感というのは、いつも感じることは感じます。

◇中村さんというキャラクターを通じて、ある種のクオリティー・オブ・ライフ感というか、何か生活のオリエンテーションが伝わってくるような感じがします。それは多分FMっぽさだなというふうに感じるんだと思うんです。ですから、フォー・オール・ザ・ピープルのAMの中に入ると、「えっ」という感じがするところだと思うんです。ただ、FMっぽさというものさしで見た場合に、化学反応が起きるほど中村さんが前に出ないということがちょっと食い足りない感じがします。

◇番組のタイトルのとおり、何か古くて新しいような安心感というか、そういう番組だなと思いました。毎日、「今週のゲストは○○さんです」という紹介のふりはあるのですが、もうちょっと前置きがあってもいいのかな、と唐突感のある曜日が2つぐらいありました。中村さんとゲストとの距離感がすごく大事な感じの番組で、ふたりが余り距離が近いと、聞いている方が結構きつくなってくるなという感じもしました。ただ、中村さんでないと聞き出せない話というのもかなりありまして、この番組にはそういうところを期待したいなと思いました。

◇いろんなゲストを呼ばれていますけれども、ある意味、中村さんでないと呼んでこられないような方とか、あと通常のインタビュアーだとお話にならないような、ゲストの意外な面を1つお土産に持ってきてもらうとか、そういうふうなことがあると、この番組はさらに面白くなっていくんじゃないかなと思いました。

◇「デイ・キャッチ」の帯の番組の中のいわゆるコラムですね。ここだけをたくさんの時間をとるわけにいかないという事情はよくわかるんですけれども、この長さだとやっぱりちょっと食い足りないかなというのが私にとっての物足りなさです。ただ、中村さんは人の話を聞き出す能力は大変秀でていると思います。自分の得意な分野であれば、比較的話を聞きやすいでしょうけども、不得手な分野でもやっぱりちゃんとそれをこなしているというのは、裏方の情報の提供も大変なのだとは思いますけれども、相当秀でた方だと思います。

◇私が言いたいのは2つですね。番組を聞いていると、小川のせせらぎを聞いているようで、気持ちよく聞いていられます。と同時に私は唐突に終わってしまうことが気になりました。何かせせらぎを聞いている間に終わっちゃったという感じで、逆に何を言っていいのかもわからないというところもあるんですけれども、それはそれなりに目的を達して、これはこれでいいのではないかなという気がしました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)