過去の議事録

2004年4月26日(月)開催 第21回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「アクセス」4月16日(金)22時00分〜23時40分生放送

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員宮台真司 萩原健太 田中里沙 中村克代
(二宮委員欠席、メモで意見)
※田中委員・中村委員は新任委員

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 斎藤 編成局長

 鈴木 番組審議会事務局長

 友野 プロデューサー

番組内容について

夜のラジオの概念を「ひっくり返した」徹底バトルトーク番組です。政治経済から身の回りの生活まで、「今日」の出来事に感じること、思うことをリスナー参加で徹底討論していきます。日本で初めて実現した聴取者参加型の本格トークラジオ。番組開始以来5年半で、数10万人が番組に参加。「ながら」でなく「熱い聴取」を獲得しています。

議事の概要(主な意見)

◇「バトルトーク」というコーナーでは、リスナーとリスナー、リスナーとパーソナリティー、或いはリスナーとゲストがトークをする事で、聞いている人が、そこから学ぶんですよね。単に口角泡を飛ばして賛成したり、反対する事ではなく、むしろその論拠に当たる情報をみんなで吟味したり評価しようという感じになっていて、トーク・議論のレベルとしては非常に深いものになっていると思います。

◇イラク人質問題について、今回聞いて思ったのは、個人的には、ああ、そうだよなという意見ではありますが、反対意見を述べる人が誰も出ていないので、そこの部分のバランスが、聞いていて若干好感が持てなかったと言うか、その辺を・・。あと、一般聴取者が参加するという形をとってはいますが、プロの一般聴取者みたいな感じが漂う参加者が多い気がしました。そこに、余り親近感を覚える事が出来ない感じがしました。

◇昔、受験勉強などの時に深夜放送を聞いていましたが、こういう真面目な番組は、いいなあというのが率直な意見です。一般リスナーの方は、オタクリスナーのような感じがしましたが、「バトルトーク」をしろと言われても、慣れていないので、太刀打ちできないと思うんですね。リスナーの方に頑張れ!とエールを送って聞いていました。

◇ニュースの背景とか、そのニュースの真理をきっちり聞きたいと思った時に、この「アクセス」は非常に貴重な存在価値のある番組だなと、聞いていて感じました。当日のテーマについての説明を、もうちょっとゆっくり分かりやすくすると、もっといいかなと思いました。「バトルトーク」では、途中で論点を少し整理すると、聞いている方も分かりやすいのかなという印象を持ちました。30〜40代の大人、多分こういう層をすくい取れる番組は、テレビでもラジオでも、今希少価値じゃないかと思います。ここのところをもっと声高に訴えていけるようなチャンスをつくる事が課題ではないかと思いました。

◇この日は、「イラク撤退か」のテーマで、たまたまでしょうが、「自己責任論なし」という意見の人が集まってたと思うんですね。従って、反対意見を述べる人にとっては、発言がし難いなと思いました。。今回はリスナーが三人しか登場しなかったんですが、リスナーの登場する時間をもう少し増やすともっといいのかなと。他社にはないTBSならではの番組ですので、是非続けて欲しいというのが結論です。

◇今すぐイラクから手を引くべきかという非常に大きなテーマの中で、自己責任論が最初に出てきたのですが、ここで持ち出す事は悪い事ではないと思うんですが、やはり一つの方向に振れ過ぎているんじゃないかなと思いました。また、情報とかを提供して、そこにヒントを与えて、論議をさせるという事であれば、経過なども整理整頓して伝える努力をしていかなければならないんじゃないか。その上で、リスナーの論議があっていいのかなと思いました。

◇国務長官にインタビューした特派員の肉声が非常に効果的でした。、ラジオという媒体の性格もあってか、掘り下げた話が聞けた。発言するリスナーについては、素人ゆえ聞き取りづらかったり、論点がはっきりしなかったりする点があるのは、少々残念。しかし、そうしたリスクをとっても、こういうリスナー参加番組には価値があると思います。

(TBSラジオ番組審議会事務局)