過去の議事録

2003年10月27日(月)開催 第15回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「mix」10月14日(月)19時00分〜22時00分生放送

出席者(敬称略)

 
委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員ヨーコ・ゼッターランド 萩原健太 宮台真司 石橋エリ
(二宮委員欠席)

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 斎藤 編成局長

 鈴木 番組審議会事務局長

 菊地 プロデューサー

番組内容について

アメリカでは、ニュース・トーク・スポーツ・音楽など各ジャンルでリスナーが聞きたい放送局にダイヤルを合わせると、期待した番組を聞く事の出来る「フォーマットラジオ」が主流となっています。これを、日本風にアレンジしたのが「mix」。ニュース・スポーツ情報・交通情報・天気などに加え、リスナーにとって必要な情報をフォーマット化して繰り返し放送して行きます。

議事の概要(主な意見)

◇初めて聞きましたが、大変気に入りました。柳井さんの声と話し方に大変好感が持てましたし、聞いていて心地が良かったです。三十分毎に情報発信があるのは、時間帯に合っていると思いました。また、糸井重里さんのコーナーもセンスが良く、ユーモアがあって気に入りました。ただ、リスナーとの関わりで、ちょっと中途半端な印象を受けました。私の主観的な思いですけど、この時間帯に聞く人は、番組とのパーソナルな関係を求めているのかな?

◇この番組の後に情報トーク番組「アクセス」が控えているので、いい感じの浅めのスタンスが、この時間帯にいいのかなと思いました。柳井さんも、すごく頭のいい人だなと感じられたんですけど、唯一気になったのが、ニュースの時の相づちが「はい」というのはどうなんだろうか?別にその「はい」は無くてもいいし、別の切り口みたいなのがあってもいいのではないかと思いました。

◇第一印象を言うと、やっぱりDJさんの声が非常に良くてニュートラルな感じで聞きやすいということです。一番気に入ったコーナーは、「ミュージックトリップ」で、国、土地の雰囲気とその音楽を結び付けてるというのは、非常にいい企画だと思いました。フォーマットラジオって、どんな感じだろうと思っていたが、実際には、朝のラジオも基本的にはフォーマットラジオと同じような作りなので、別にフォーマットラジオと繰り返す事の意味がよく分からないところがありました。

◇全体的な印象として、まったりと聞く事ができました。もっと年金の話を聞こうと思ったんですが、時々ウトウトしてしまって(笑)多分それぐらい心地よく聞けるものかなという感じもしました。人間ドッグと年金の話は、もうちょっと突っ込んで質問をしてもらいたかったという感じでした。また、糸井重里さんのこだわりの物では、こういう通販スタイルというのもあるのかなと思いました。「万年筆でも、質は変わらないけど、彼女が選んでくれた物ということで付加価値が違うんだ」と話された時に、こだわりとか大事にするという事を改めて思い起こさせてくれたのは、流石コピーライターの方なのかと。

◇所謂フォーマットラジオに新しく挑戦したのは大変いい企画だと思いました。ただ、問題は企画のコーナーをどう面白くやって行くか、ニュースをどう伝えるかが勝負だと思います。企画の点では、「体の時間」とか「ミュージックトリップ」とか、30分毎にいろんなコーナーが作られているけど、印象では、パワーが感じられなかったと思いました。ニュースについては、見解の分かれるところですが、ニュースを淡々と伝えるのがいいのかということ。それと、ニュースに対する辛口の寸評が入るとどうかということですね。

◇フォーマットラジオという題名でやられている事は、いいトライアルだと思います。ニュースとスポーツ、企画コーナー、交通・天気情報の三つの柱をどう上手く繋げていくかが、非常に重要になってくると思います。ただ、ニュースに関して、何で3時間の間にリピートしないのかなと・・・。その日にとって一番重要なニュースが当然あるはずですし、やはりリピートするべきじゃないかな。

(TBSラジオ番組審議会事務局)