過去の議事録

2003年2月24日(月)開催 第9回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「全国こども電話相談室」2月16日(日)9時〜9時55分

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員ヨーコ・ゼッターランド 萩原健太 二宮清純 京谷美樹
(宮台委員欠席)

局側出席者

 清水 社長

 大沢 取締役

 千葉 番組審議会事務局長

 藤田 プロデューサー

 北山 制作担当部長

番組内容について

「全国こども電話相談室」はこども達がスタジオにいる先生方に電話で質問する番組で30分ベルト番組として始まりましたが現在、日曜日朝の1時間箱番組になっています。大人と子供がきちんとコミュニケーションできる場であることを念頭に放送しており、番組が終わってからも質問をしたこども達全員に電話で答えるという他局では類のない作業を番組開始から続けています。

議事の概要(主な意見)

◇テーマソングを聞いて懐かしくなりました。本当に長い番組だと感動もしましたが、全員のお子さんに電話で回答していることは、すばらしいと思いました。CMが全部子供向けでとても好感が持てたことと、親のアドバイスの声が小さく聞こえたりして、ほほ笑ましく生放送のいいところが出ていると思います。フランソワーズ・モレシャンさんの話もすごく楽しく聞けました。

◇この番組は、非常に親しみが持て、ずっと続いてもらいたいと思います。「タマちゃんは何でニシタマオなんですか」という質問では、ジャーナリスティックな一面もこの番組にはあることが再確認されました。3面使ってやっているドッジボールの話は日本発信のスポーツができるのではないかと感じました。子供の教養番組ではなく、国民的な教養番組になる可能性を秘めていると思いました。

◇この番組は文句ない番組だと思います。ただちょっと長いと思いました。先生方の話で膨らませていく努力みたいなものを感じましたが、その部分が今の構成だと肝になっていますね。大人が子供に向かって何かを教えるときは、いろいろ問題点があると思います。制作される側の方々はそれをクリアしようとしてつくっていますが、完全にはうまくいっていないと思いました。

◇子供からの電話の後ろで親の声が聞こえると、実は子供よりも親が知りたいということが伝わってきます。家庭で子供とどういうふうにコミュニケーションをとって欲しいかというメッセージ発信も含まれている番組だと感じます。子供もそれなりに自立をしていて、回答の仕方がより大事になってくると感じています。新聞、テレビでのテロの事件報道がきっかけとなって、一気に子供の世界がメディアによって広げられた感じですから国際的な部分もわかり易く、かみ砕いて話をしてくれる方の存在も必要なのかなと思いました。

◇回答者の方の個性と能力でその日の番組の雰囲気とか面白さが大きく違ってくると思いました。やりとりがどうしてもすんなりいかない部分もありましたが逆に非常に緊張感が伝わってきて、これが生放送でやっている番組の長持ちする秘訣だと思いました。子供に対して正しい回答をするよりも、疑問を持った動機を回答者が聞くことが大切だと思いました。テレビの子供番組の原点を押さえている番組で、ぜひ長く続けてほしいと思いました。

◇私も非常に楽しい、本当に素直に楽しく聞ける番組だと思いました。子供が聞いて知識がふえる、興味を持つ、非常にいい番組だと思いました。日本人にちょっと抜けているロジカルに物事を考えていかせることを基軸にした番組があってもいいという気もしました。

◇国際的な話をする場合、外国ではこうしている、日本ではこうだと対比の軸をきちんと打ち立てて行って欲しいと思います。

◇正しいことを教えたつもりでも時代によりそれが変わることもあるので、「私はこう思う」という意見もあっていいと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)