過去の議事録

2002年6月24日(月)開催 第3回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「伊集院光・日曜日の秘密基地」 6月16日(日)15時〜17時30分

出席者(敬称略)

委員長吉越浩一郎 
副委員長山野 勝 
委員ヨーコ・ゼッターランド 二宮清純 萩原健太 宮台真司 京谷美樹

局側出席者

 清水 社長

 斎藤 編成局長

 山口 番組審議会事務局長

 北山 制作担当部長

 池田 プロデューサー

番組内容について

伊集院光は深夜放送のスターと位置付けられることが多いが、日曜日午後のこの番組では30〜40代の聴取者に向けてニュースをわかりやすく伝える「ニュース・バラエティ」番組をめざす。中心的なコーナーは4つ。「日曜ゼミナール」「ニュースの秘密基地」「ヒミツキッチの穴」「2時間クイズ!!むずかC!!」がその4つ。

議事の概要(主な意見)

◇秘密基地というタイトルに象徴されるように、伊集院さんは多分子供心を失っていない大人。だから、時には真面目だけど時にはおバカで、ずっとバカかといった時には真面目でという世代的に共感しやすいテイストの中で「ニュースをも娯楽にしてやるぞ」という感覚は説得的です。

◇秘密基地というタイトルがいい。昔は空き地があったり土管があったりして子供はみんな秘密基地を作っていた。秘密基地にこもって何かを見たり考えたりすると全部秘密基地モードになって変わってみえるというあたりが番組のキーポイントの1つですね。

◇素朴な疑問に分りやすく返ってくる。ニュース関係は「ノドにつかえていたウナギの小骨がとれた」そんな印象を受けました。

◇音楽について。2曲とかならかけなくていいんじゃないか。もし、かけるなら伊集院さんが自分で選んだ「ヘン」なというか、「あっ、そんなのもあったよね」という音楽はどうか。おそらく自分なりのアプローチを音楽についても持っているだろうから音楽も伊集院さんの色彩で行ってみたらいい。

◇この人は力技でガーッと乱気流に巻き込んでいるうちにファンにしてしまう。この人は好き勝手やっていただいていい、ほうっておいていいという結論になってしまった。それだけこの人には隙がないですね。番組にも隙がない。完成されているなと感じました。

◇世の中があれだけワールドカップで大騒ぎしている時に「ワールドカップの情報を一切拒絶するとどうなるか?」というシミュレーションを現実に実行してしまうという発想はとても面白く思いました。

◇全体的に非常によくまとまっていて、2時間半という時間をあまり感じなかった。郵政関連法案のくだりは稲川淳二さんの解説がなんとも言えず凄くわかりやすく「要は誰が反対しているのか」「誰が得して誰が損するのか」そこらへんがジワっと伝わってきた。なるほどそういう意図で郵政関連法案というのは審議されているんだという議論の裏側が透けて見える噛み砕いた解説でした。

◇なにしろ話題の多さ、言葉の多さで相手を巻き込んでいっちゃう。また、巻き込まれて気持ちがいいし共感が持てる、素晴らしい人材で稀有な喋り手だと思います。もっと若い人が対象だということですけど、幅広い年令層に訴えかけることができます。

(TBSラジオ番組審議会事務局)