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インタビュー

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小野寺昭さん(宮本太助役)

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脚本を読まれた感想を教えてください。

すごくシリアスな話のはずなのに、すごくさわやかに明るく描かれていると感じました。
波留と可南子はごく普通の当たり前の夫婦でしたけれど、可南子さんにとっては何か心に引っかかるものがあって、それがこういう形で現れたんでしょうね。もし身近で誰かの身に起こったら、とてもつらいし、どういうふうにふるまうんでしょう…想像もつきません。
毎回毎回、波留が可南子に思い出してもらおうとするその姿は健気だし、過去の姿からもすごく愛し合っているんだな、ということがわかります。自分だったらあそこまで出来るか分かりませんし、やけを起こしてしまうかもしれませんね。

演じていらっしゃる太助さんとはどういう人ですか?

すごく明るくて真っ正直で、ちょっとしんみりしている場面ても、その雰囲気を変えることが出来る、そんな人なのかな、という感じがしました。
太助と波留は血の繋がっていない親子なんですけれど、ふつうならもっと大人になってから「君とは本当の親子じゃない」と話すんでしょうけれど、小さいころから隠さずに話してきています。ですから波留にとっては物心ついたときには父親だと思っていますし、まるで本当の親子以上に親子だと思います。竹野内さんとも「たぶん子どもの頃からこんな感じで一緒に遊んだり、冗談を言い合ったりしながら育ってきたんだろうね」という話をしました。血は繋がっていなくても、ものすごく愛情の深い父親だと感じています。

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太助さんは今、波留さんにどう接しようと考えているんでしょう?

あまり深く関わらないでおこうという気持ちと、ものすごく心配している気持ちがあるんだと思います。もう大人ですから、自分で解決していかなければいけないものだと思っていますし、そういうふうに育ててきたのではないでしょうか。養子なだけに、周りの人が気を使うことがあって、結構悩んだ時期もあったのではないかと思うんです。でもそれを乗り越えてきている男だから、今回も自分で乗り越えてくれると信じているんです。でも、いざとなったら父親として助言したり、行動を起こそうと思っていて、表面的にはあまり面倒を見ることはしませんけれど、心の中ではちゃんと思いやっています。

波留さんと可南子さんという夫婦をふだんどうごらんになっていたと思いますか?

ごく普通の夫婦で、結婚してからの4年間、そんなに大きな衝突もなかったでしょうし、男としてちゃんと妻を大事にしていたと思います。でも男は仕事をしているとき、家族のことをちょっと忘れてしまうというか、省みないことがあるんです。だから可南子さんとしてはそういう波留に「もう少しわたしのほうを向いて欲しい」という、ちょっとした不満があったんだと思います。ぼくも男としてバリバリ仕事をして、家のことや子どものことなどはみんな奥さんにまかせっきりにしてしまいましたが、男にはそういうところがあると思います。でもそれは女性からしてみたら、何か物足りないという気持ちになって、それが可南子さんの日記に書かれていることなんでしょう。その日記を読んでいるうちに波留が「自分は可南子に対して夫として、男として、恋人として思いやりに欠けていたのか」と気づいていく過程が伝わるといいな、と思いますね。

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竹野内さんとの共演はいかがですか?

ぼくは竹野内さんとは初めてご一緒するんですが、最初に撮影したシーンで、竹野内さんが「こういうふうに返してもいいですか」と聞いてくれたので「どうぞ、好きにやってください」と答えて、実際にやってみたら面白かったんです。竹野内さんは、ぼくの息子より1つか2つ下で、ちょうど親子くらいの年齢なんです。でも、演じてみると息子というより兄弟のような親子で、そういう親子がいてもいいのかなと思ってやっています。撮影をしながら、打ち合わせをするわけでもないのに呼吸もあって、「これはいいな」とお互いに感じましたね。お互いにせりふのキャッチボールが自然に出来て、すごくやりやすいですし、好感を持てる方です。画面を通していい親子の関係が見えるのではないかと思っています。 演じていて、竹野内さんはぼくの若いときの感覚とちょっと似ているかな、と思うことがあります。もっとも、ぼくは彼ほど二枚目ではありませんでしたけれどね(笑)。

ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

このドラマは家族愛の物語で、ひとつのホームドラマでもあると思います。明るく前向きに生きていこうとしながらも悩んでいるという家族がいくつも登場しますので、家族のあり方とは何だろうということを、それぞれの立場でご覧になったまま、自由に何かを感じ取ってくださったら嬉しいです。

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