どこにでもある学校、どこにでもある教室──。
そこにはたくさんの子供たちがいた。
そして、傷だらけの先生がいた。
3つの劇的な時代、
3人の魅力的な教師、
ひとつのブラックボード(黒板)に書かれた
言葉をめぐる、
時空を超えた物語──。
子どもたちは何を学んできたのか?
大人たちは何を伝えてきたのか?
終戦直後、高度経済成長期、そして、震災後の現代──。
日本にとって変革の節目に生きた3人の「問題教師」の姿を通して、
教育とは何か、日本人とは何か、人間の希望とは何かを探る物語
あなたには、忘れられない先生がいますか?
【櫻井翔さんコメント】
報道番組など、様々な形で“戦争”を伝えさせて頂く中“いつかドラマや映画で戦争を伝えることが出来たら…”という想いを、ずっと抱いていました。
30歳の節目の年に、このブラックボードに参加出来ること。
身の引き締まる想いであると同時に気合いに満ち溢れています。
戦中から戦後へ。
価値観を大きく変えざるを得ない中、教師たちも大きな葛藤を抱きながら、授業を受け持っていました。
“信じる未来”が変化してしまう中、迷い、苦しみながらも、生徒たちと向き合います。
“信じるべき未来”に葛藤を抱きながらも子供たちに伝えていく、その姿に“未だ伝えられていない戦後”がある気 がしています。
この作品を通じて、大人、そして子供たちの“心の復興”を伝えられたらと思っています。
宜しくお願い致します。
【佐藤浩市さんコメント】
戦後この国は大きく様変わりし、親と子、教師と生徒の関係にも大きな轍が横たわるようになりました。しかしいくら関係性が希薄になっても、やはり人を繋ぐのは情実だと思います。
体罰をもってしか生徒と向き合えない教師、自分の家族を振り返る事が出来なかったこの男に憐憫と愛情をもって演じさせてもらいました。
【植田博樹プロデューサーコメント】
「パンドラ」「14才の母」「白い巨塔」「グッドラック!!」など時代の話題作問題作を常にお書きになっている脚本家の井上由美子さんから、日本の教育をテーマにドラマを作りたいと五年くらい前にアイデアを頂き、様々な構想を経て、やっとこの春に放送にこぎつけることが出来ました。
戦中戦後の激動期、校内暴力が吹き荒れた1980年代、そして学級崩壊、モンスターペアレンツに蹂躙されている現代、と三つの時代に焦点を当て、決してヒーローではない、むしろ「問題教師」と烙印を押され現場を放逐されてしまう教師の姿を三夜連続のスペシャルドラマでお届けします。描きたかったのは、先生は決して神様ではなく、悩める一人の人間だったということです。「正しいこと」を教えてくれると信じて、純粋なまなざしで自分をじっと見つめている生徒の前で、現場の先生たちは必死に「正しいこと」を模索し「正解」を探し続けていたのだと思います。しかし時代とともに価値観は簡単に変容し、子供たちも親も、さらには学校の立ち位置さえも変容していく。そんな「正解」のない教室の中で、「正解」を常に求められ、苦しみ、そして時代と戦ってきた教師の姿を、きれいごとではなく、人間くさいドラマとして制作しました。三人の教師が最後に語るそれぞれの「命の授業」は、震災後一年を迎えた我々に、人間の素晴らしさ、絆の大切さ、生きていくことの意味を再び考えさせてくれるでしょう。
このドラマを家族全員でご覧頂き、自分たちの時代はもちろん、親や子の時代の学校について思いを馳せ、そして今でも忘れられないそれぞれの心に残っている先生について、家族や友人たちと語り合っていただけたらと願って止みません。
●第1夜
櫻井翔
宮沢りえ
大島優子
名取裕子
北大路欣也
●第2夜
佐藤浩市
志田未来
貫地谷しほり
林遣都
木村多江
ほか、豪華キャスト随時追加予定!