アジアテレビジョン賞でTBSの2作品が最優秀賞を受賞!!


TBSの長編ドラマ「さとうきび畑の唄」と、ドキュメンタリー「絆、パパを返して」が最優秀賞受賞
~ アジアテレビジョン賞 ~

2004年12月9日
TBS総務局広報部

アジアのテレビ番組の最高峰であるアジアテレビジョン賞の最終審査会が、12月2日シンガポールで開かれ、ミニドラマ部門でTBSの「さとうきび畑の唄」が、報道番組部門で「絆、パパを返して」が最優秀賞に選ばれました。

 「さとうきび畑の唄」は、太平洋戦争末期の沖縄を舞台に、那覇にある小さな写真館の一家5人が悲惨な戦争に巻き込まれて行く姿を描いた作品で、昨年9月28日TBS開局50周年記念ドラマとして放映されました。主演の明石家さんまさんや黒木瞳さんらの演技に加え、沖縄戦の悲劇を伝える「さとうきび畑の唄」の森山良子さんの歌唱力も手伝って、視聴者に大きな感動を与えました。
 
また、「絆、パパを返して」は、軍事政権から逃れて来日したミャンマー人男性の家族を追った作品で、今年6月20日に「父の日スペシャル」として放映されました。日本で結婚し子供も設けて幸せに暮らしていたミャンマー人男性が、難民申請が却下され不法滞在者として東京入国管理局に収容されたところから、平和な家庭の運命が狂ってしまいます。TBSの取材班が6年もの歳月をかけてこの一家を追いつづけ、ドキュメンタリー作品に描き出しました。
 
2日夜、国立シンガポール大学構内にある「ナショナル・ユニバーシティ・カルチャー・センター」で行われた授賞式では、「さとうきび畑の唄」の脚本家遊川和彦さんとTBSの八木康夫チーフプロデューサー、それにTBS社会部の神田和則デスクがそれぞれ壇上にあがってトロフイーを受け取り、会場につめかけたおよそ1000人の放送・芸能関係者から盛大な拍手が送られていました。

アジアテレビジョン賞は、アジア版エミー賞とも言われ、シンガポールのメディア雑誌「テレビジョンアジア」が主催するアジア最大のテレビ番組コンテストです。9回目を迎える今年は、22部門に対しアジア11カ国から155の作品が出品されました。TBSは、そのうち2つの部門の最高峰に選ばれたことになります。




八木康夫チーフプロデューサーのコメント
「この作品は日本でも芸術祭大賞を受賞しており、今回、アジアでも作品の良さを認めてもらえ、大変うれしく思います。今でも世界のいたるところで戦争が続いています。これからもテレビドラマを通じて、平和を訴えて行きたいと思います」


脚本家、遊川和彦さんもコメント
「森山良子さんの『さとうきび畑の唄』を聞いて、このドラマを作り上げることができました。本当にすばらしい曲ですので、みなさん、聞いて下さい。そして、平和についてもう一度考えていただければと思います」


社会部、神田和則デスクのコメント
「この賞は、困難な中で家族の絆の大切さを教えてくれた、キン・マウン・ラットさん一家と、それを支えた周りの皆さんにお渡ししたいと思います。日本で難民認定を求める人達にとっては、日本政府の壁は依然厚く厳しい状況が続きますが、今後も難民を巡る現状を取材し考えて行きたいと思います。


以上