04年11月 井上社長定例記者会見の概要について




2004年11月26日
TBS総務局広報部

11月24日(水)、午後3時からTBS放送センターの役員大会議室において井上社長の定例記者会見が行われました。概要は以下のとおりです。

◆ 放送局株式の保有制限問題について
経緯についてはリリースでお伝えしたとおりだ。結果については、意図的に行ったことではないが、まことに認識が不十分で遺憾に思っている。
可及的、速やかに、総務省令を超過している株式については是正したい。

◆ 中間決算について
連結の売上高は1485億円と3年ぶりの増収となった。経常利益が113億円、中間純利益は76億と増益であった。放送部門、事業部門ともまずまずであった。事業部門では「世界の中心で、愛をさけぶ」や「浪人街」がヒットし、半期で109億円となり過去最高の売上であった。

◆ プロ野球関連
楽天が新規参入するなど、球界に新しい血が入ってくることは業界にとっていいことだ。新規参入がない業界は澱んでいくのでよかったと思っている。
チャンスがあれば新しく入られた方々のお考えを伺うとか、我々も勉強させていただく所は勉強させていただきたいと思っている。

インターネットでの試合配信については、どのような利用法を考えているのか、専門家としてのお知恵もお借りしたい。将来、野球が隆盛に向かうためにも、新規参入される方々がどう活用しどのような商売をしていけるのか、興味を持って見守っている最中だ。

今後、野球は米国と同じようにフランチャイズ制になっていくのかもしれない。ネットイベントというより各地域の盛り上げ方がどれだけうまいかが、これから先の野球の大きなカギになるとのではと思っている。

横浜ベイスターズの売却については、こうしたご時世なので、いろいろな打診はあったが、売却する考えはない。

◆ 編成関連
視聴率は、上期はよかったが、下期は少し弱含みと思っている。
G帯ではドラマが5企画で平均14.5%、「フレンドパークII」「からくりTV」は好調だ。朝の「ウォッチ」も上昇基調でいい。しかし、「8時です!みんなのモンダイ」「クイズ!家族でGO!」が苦戦している。昼の「マル特情報とってもインサイト」がなかなか視聴習慣がつかない。もうすこし頑張って欲しい。

大晦日の格闘技スペシャル「K-1プレミアム2004 人類史上最強王決定戦Dynamite!!」については、是非いい視聴率を獲って欲しい。そして、我々の暮れの恒例イベントになってくれることを期待している。


◆ ラジオ関連(TBS R&C 清水社長)
2001年8月以来、1度も他局に首位を明け渡すことなく、20期連続単独首位を達成した。しかし、0.1ポイント差まで迫られて、なんとか首の皮一枚で首位につながったというのが現状だ。
実は、聴取率調査期間中に「台風23号」「新潟県中越地震」が重なり、今回はNHKさんが伸びると予想はしていたが、事実、大きく数字を伸ばした。ニュース、情報路線を敷いているTBSラジオはダメージを受けたが、何とか1位を獲ることが出来た。我々としても気を引き締めて、それぞれのワイド番組をブラッシュアップしてこれからも首位を続けていきたい。

中間決算は、前年同期比で増収減益という結果だった。予算的には売上高、経常利益とも予算はクリアできた。下期は何とかがんばって、通期では増収増益を目指したいと思っている。

以上