2004年度第1四半期決算説明会の概要について


8月6日(金)、全日空ホテルにおいて、TBSの2004年度第1四半期概況説明会が行われました。概要は以下の通りです。

2004年8月9日
TBS総務局広報部

出席者:常務取締役・財津敬三、経営企画局長・山口眞彌、編成局長・田代冬彦、IR推進室長・寺田光孝    参加者は90数名


<財津常務>
◇決算の概要
経常利益、当期純利益ベースでは増収増益を果した。TBS単体のテレビ部門収入は3年ぶりの増加。映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」などのヒットで事業部門の売上は引続き好調に推移している。視聴率面では、G帯P帯はトップグループ入りを果しつつある。

連結損益計算書  (単位:百万)
           金額    前年比   増減率(%)
売上高        76,324    755     1.0
営業利益       8,339    △247    △2.9    
経常利益       8,847     621     7.6
当期純利益      6,115     3,501    134.0

営業利益はTBS個別で、制作費、減価償却費などの営業費用の増加が、売上高の増加を2億円ほど上回った影響で、連結でも2億4700万円の減益となった。営業外損益は好転して、グループ外からの配当が増えて約7億円の増加となった。営業外費用はBSiなどの持分法投資損失の減少などで1億2000万円余り減少し、損益合わせて9億円近く好転している。
この結果、経常利益は88億4700万円で6億円余りの増加となっている。
特別利益は、TBS個別の退職給付数理差異償却のもどしが年額50億円の四分の一、12億5000万円余り加え、投資有価証券の売却益などがあって、連結特別利益全体で14億円を計上している。
特別損失は、前年の退職給付数理差異が逆にマイナス26億円あり、今期は特別損失が激減した結果、当期純利益は前年を大幅に上回る61億円を計上した。
◇新会社「TBSテレビ」について
これまでのTBSエンタテインメント、TBSスポーツ、TBSライブに加え、報道・編成・営業・技術のテレビの現業部門全般と、事業部門の業務を全面的にこの会社に委託する。社員の規模は、TBSからの出向者約900人と現在の3分社のプロパー社員を合わせ、1000人規模の会社となる。
TBS本社は、一般管理部門を中心に150〜160人ぐらいの規模になる。テレビの放送事業としての免許、番組の著作権関係などは本社に帰属する。
新会社「TBSテレビ」の主な売上は、番組制作収入とその他の業務委託収入になり、売上総額は700〜800億円程度を試算している。テレビの事業部門の収入は従来通りTBS本社に計上されるので、本社の売上規模は2500億円余りで変わらないと見ている。
この組織改革は、現在の3分社体制で培われたコスト管理意識や、経営マインドの浸透をさらに促すと共に、現業部門を一体化することにより効率化と番組作りの活性化を図るのが主な目的だ。TBSグループ全体の業績向上に貢献すると考えている。


<田代編成局長>
◇視聴率の動向
この4月からの3ヵ月、全日帯7.4%・G帯13.6%・P帯13.2%であった。G帯は前年同期比プラス0.6%で大きな伸びを示している。P帯もプラス0.2%で順調に推移している。しかし、全日帯はマイナス0.3%でG・P帯がこれだけ上がっているにもかかわらず、下がっている。

◇4月からの目玉「水曜プレミア」について
平均視聴率11.9%は満足ではないが、新しいドラマが出てくるかもしれない予感がある。子供の取り違えをめぐる物語「ねじれた絆」はサスペンス系とは違った良質なドラマだったし、TBS初の試み、連続ドラマをスペシャル化した「ホットマン‘04春スペシャル」など、この枠で成立することが確かめられた。また、映画が見られるレギュラー枠は重要だ。事業でヒットした「半落ち」「木更津キャッツアイ」「世界の中心で、愛をさけぶ」などこの枠で放送することになると思う。
これで、ドラマの新規開発、映画のレギュラー化、新企画の立ち上げのきっかけがつかめたかなと思っている。

◇7月スタートのドラマについて
「バツ彼」「世界の中心で、愛をさけぶ」「逃亡者」。
ようやく念願がかなって、連続ドラマ全て15%を超えるスタートするところまでもって来ることが出来た。

◇10月改編について
全日帯の刷新強化が急務だ。朝はだいぶ上がってきたし改善してくれると思う。
「はぴひる!」は改編する。新しい企画は今、作業中だが、司会は恵俊彰さんで、これからTBS番組の司会陣の中心になってくれる一人だと大いに期待している。

以上