井上社長による挨拶概要


6月27日午後2時から放送センター15Fにおいて株主総会終了後の社員集会が開かれました。その席での井上社長の挨拶概要を広報いたします。

2003年6月27日
TBS総務局広報部

 株主総会は無事終了しました。この席で報告した決算は、減収減益ではありますが219億円の経常利益をあげることができました。視聴率も昨年通期で13年ぶりにフジテレビを抜きました。皆さんが努力したおかげだと思っています。しかし、今期の業績予測のうち、年金の引当で105億円の特別損失を出すことにいたしました。株式の値下がりで年金資産の運用が悪化したためです。その結果、予算どおりに経常利益が205億円出たとしても当期利益は30億円です。ちょっと下ぶれしても赤字になってしまいます。是非皆さんと力を合わせて頑張って行きたいと思います。
 要員計画ですが、来年度は分社で採用をいたしました。番組を強化していくためには若い人を採用していかなければなりません。1970年以降4〜5年間、人を採らなかったことが苦しくなった一つの理由だと思っています。ですから、ある程度の数は採りたいと思っています。そのためには、従来の年功序列型の賃金体系ではなく、働いた人に報いる体系にしていかないとこれから新しい人材を発掘していくのは難しくなると思っています。皆さんや組合とも相談しながら,2005年からは新しい賃金体系で採用していきたいと思っています。
 再開発もいよいよ始まり、2007年度完成を目指しています。700億円を超えるプロジェクトではございますが、次の世代に新しい資産を残していきたいと思っています。
 とにかく一番大事なのは番組です。テレビはここのところ2位の座は確保しているようです。2位に甘んじることなく、1位に向かって頑張って欲しいと思います。ラジオはまもなく聴取率調査の結果が出るようですが、是非トップの座を守り通して欲しいと思います。できることに向かって努力する、できない言い訳を考えないで、どうやったらできるかを皆で考えていただきたいと思います。特に番組の企画は何回出して全てが実るわけではありませんから、諦めないで企画を出していただきたいと思います。
 新体制でこれから臨むわけですが,2年後の2005年にはもっと前向きになり、この地位を守っていこうというぐらいの地位になっていたいと思いますのでよろしくお願いします。