井上社長による定例記者会見概要


4月30日午後3時から役員大会議室において井上社長による定例記者会見が開かれましたので広報いたします。

2003年4月30日
広報部 本村 隆

Q.イラク戦争報道を振り返って
A.TBSでは、取材スタッフの安全を最優先するといったコンセンサスがあり、まずはケガ人が出なくてほっとしています。今度の戦争は、情報戦というものが大きな比重を占めたという印象を持っており、戦争の現実を伝えるという面で難しい時代になったと思っています。湾岸戦争の時にはCNNの映像に驚きましたが、今回は技術の進歩で戦争が一種の生中継にまでなってしまった部分もあり強く印象に残っています。
Q.新年度入りして番組の視聴率について
A.期首の特番は今ひとつでしたが、レギュラーに戻って3週目にG帯でトップだったのは明るい話題だと思っています。各局のドラマの視聴率が低い中で、TBSのドラマは相対的には良い数字を出しています。火曜日のバラエティーも盛り返しの兆しがあり、朝番組も明るくなってきました。
Q.深夜に新ドラマのリピートを放送したことについて
A.初めての試みですので効果は即断できませんが、見落とした人が見られるという狙いで始めました。新しい視聴者を開拓していこうと前向きに取り組んでいるのは良いことだと思っています。
Q.地上デジタルの予備免許交付について
A.4月18日に交付を受けました。携帯電話のサービスが特許関係の話がついていないのでスタートがずれるのは痛いなと思っています。しかし、視聴者にはデジタルというのが徐々に浸透してきているのではと感じています。そういう意味で、地方局の設備投資の問題など難問はいろいろあり、悲観論もありますが、私はうまく行くのではないかと思っています。
Q.氏家民放連前会長が地上デジタル投資に公的資金を求める発言をしたことについて
A.氏家さんのおっしゃることももっともだと思います。我々も地方局の地上デジタル投資の対策を考えていますが、地方局の経営規模を考えると正直言って苦しいと思っています。我々の私企業としての努力を超えている部分があるという実感はあります。
Q.ラジオ昨年度の収支について
A.聴取率も順調ですので、増収増益ということになりそうです。
Q.消費者金融CMの4月からの対応について
A.「消費者金融CMに関する運用ルール」が決まり、このルールに沿ってCMを改稿して欲しいと広告主にお願いしました。具体的には2社ほどすでに改稿していただいておりまして、その他の社については5月初旬から順次改稿された素材が届き次第オンエアされることになります。