2002年3月期決算説明会を開催




2002年6月5日
TBS総務局広報部

6月5日午後、TBS放送センターにて2002年3月期決算説明会を開催しました。
池田洋常務が決算内容を説明した後で、砂原幸雄社長が報告と今後の展望などについて話しました。

砂原社長説明の概略

TBSの視聴率は2000年度と比較して2001年度は大きな変化はありませんでしたが、日本テレビ、フジテレビが2001年度数字を落として接近しています。もう一つ上を行くために視聴者のニーズに応えて、積極的にトライしていくことが必要です。ラジオの聴取率は5期連続トップで、この数字を今後、営業成績にどのように結び付けていくかという点があります。
コストの構造改革については、当期の下期に番組の制作工程の見直しに重点をおいて、コスト構造の徹底究明を進めました。その結果を踏まえ今期の予算は大幅にコストを削減して作成しました。コストカットは制作費を切り詰めるものではなく、無駄を省くという狙いです。
BSデジタルは「BSで最強の局を目指す」をスローガンにして力を入れてきました。ケーブル経由も含めて視聴可能世帯数は約280万で、今年の受信機販売の予想だとマスメディアの基準の一つともいわれている500万世帯も射程圏内に入ったともいわれています。今期はBS−iの番組を地上波の深夜で放送し、地上波の「王様のブランチ」をBS−iで放送します。この番組はBSの特徴の双方向性を発揮できる番組であり、地上波とBSの連携を強めるものです。
110度CS放送のC−TBSはサービス放送を開始しており、7月1日からは有料放送を開始します。この中の目玉の「TBSチャンネル」はTBSの過去の名作を放送します。
地上デジタルについては、現在アナログ周波数変更対策の見直し作業が進められており、近々その結果が明らかになり、また免許方針も示されるようです。放送開始に向けての準備を加速します。BS、CSを加えたデジタル3波が出揃い、3波共用の次世代受信機の販売が始まると、いよいよデジタル時代の本当のスタートといえます。
赤坂社有地再開発については、現在三井不動産、久米設計と基本計画を詰める一方、行政などとも話し合いを行なっています。詳細はまだ発表できませんが、オフィスビル、文化施設、住宅などを検討しており、この住宅部分は港区のいわゆる「住宅付置義務」にあたるものです。開発全体の規模、仕様、配置などをまとめる作業をする一方、総工費、着工時期、資金調達方法につき慎重に検討を重ねており、最もスムーズに進行した場合、2003年に着工し、竣工は2007年の予定です。



6月27日の株主総会後、社長に就任する井上弘副社長の挨拶

体質改善、機構改革、番組強化に取り組んだ砂原社長の指揮の下で仕事をして参りました。視聴率・聴取率は上向き傾向ですが,収入面は先行2社に届いていません。もう一つ上のステップを目指して努力を重ねたいと思います。放送界は変化の激しい時代に入りました。社員一人一人が新しい変化,新しい生活に対応できる企業人として行動しているかといえば、まだ疑問もあると思っています。社員には、変化を恐れないという意識を持って欲しいと思っています。
放送は娯楽と情報を伝えますが、娯楽は見た人が感動する・面白いという原点に立ち、情報は早く正確な情報を伝える組織になるように再点検して多メディア展開できるか頑張っていきたいと思います。

主な質疑
Q.コスト削減と番組強化について
A.出演者のギャランティーや脚本などの制作費を削るというのではなく、番組収録後の編集作業などのポスト・プロダクションのあり方について社内でチームを作って検討してもらっています。制作者が納得した方法でなくては実行されません。編集作業に当たっての効率を上げ、技術的な検討も進め、スタジオ費用や人件費の削減も図れます。

問合せ先
TBS広報部 齋藤
電話03−5571−2260