(1) 地上波テレビ
ゴールデンタイムの優良ソフトである巨人戦の放送本数の増加が期待できます。また、球団、選手等の協力によるエンターテインメント番組、情報番組等の一層の充実を図っていきたいと考えます。
(2) BSデジタル放送
デジタルハイビジョンならではの高画質・ワイド画面の臨場感と、地上波放送では困難な試合開始から終了までの完全中継が可能になります。野球はBSデジタル放送の特徴であるHDTV(高精細度)と双方向サービスの二大特性を最大限生かせるソフトであります。蓄積型の情報端末が増える中、一方でライブが基本のソフトの需要と価値も高まっております。また、データ放送で勝敗予測や球種当てクイズなど既におなじみのサービスも更にパワーアップして、従来の野球中継とは違った楽しみ方が可能になります。公式戦のみならず、野球関連番組を制作することにより、局のイメージアップに繋がるような活用方法も視野に入れています。また、BSデジタル放送の普及にも役立たせたいと考えます。
(3) ラジオ
TBSラジオの聴取率は、首都圏で3期連続単独1位と好調であり、今後野球中継の放送本数を増やすことによりAMラジオの主力商品たるプロ野球の商品価値を上げ、聴取率の更なる上昇を図り、売上増に結び付けたいと考えます。TBSラジオがカバーする関東エリアの有力マーケットである神奈川県の地元チームのオーナーになることにより、県内のリスナーの親近感がアップすることを期待しながら、神奈川地区をターゲットとする広告主の販売増加と新規顧客の獲得を図り、売上増を目指します。
(4) その他事業
具体的にはこれから検討していきますが、当面次のような事業展開が考えられます。_eコマースやTBSストア、ベイスターズ公式ショップの売上増、野球関連グッズ販売による新規顧客の開拓、_キャラクターグッズ(人形、カレンダーなど)、球団ロゴマークのライセンシング(商品化)ビジネス、_ビデオ、DVDの販売収入(過去の名勝負や野球教室、選手名鑑ビデオ、総集編)、_他の放送局等への映像貸出ビジネス、_アーティストとのジョイントCD制作、_横浜に因んだゲームやベイスターズ選手が主人公のゲーム、_ベイスターズに因んだ野球ドラマやアニメなどの番組化、_トークショー、サイン会、野球教室、キャンプツアー、ウルトラマンなどのショーなどのイベント、_キャンペーンガールやチアリーダーのイベント、_ベイスターズ博物館、球場隣接のアトラクションパーク(遊技場)、_その他選手名鑑、ファンマガジン、カレンダーの出版化などさまざまなアイデアが集まっております。
(5) ブロードバンド
ブロードバンド・インターネットでの活用も新しいサービスとして有望です。例えば、試合のストリーミング配信は有料視聴者獲得の最適コンテンツです。また、試合のハイライト版のオンデマンド配信やファン感謝デーなどのイベントの配信、関連グッズ販売、球場周辺案内なども可能です。球団所有の各種媒体(ファンクラブ、ホームページ、イベント等)との相互協力によるTBSと番組のクロス・プロモーションも可能です。
(6) ネットワーク
JNN・JRN系列局で横浜主催ゲームを地元開催することにより、地域の活性化及び当該放送局の地位、人気の向上が期待できます。また、スター選手のテレビ・ラジオ出演により、地元局のイメージアップが図れるほか、球場の興行との相乗効果が期待できます。営業面では、例えばチケット付きスポットセールス企画で既存ローカルスポンサーへのサービスの向上及び新規顧客の獲得を目指すことも一案です。その他、試合での地元企業の協賛(ホームラン賞、勝利投手賞等)との相乗効果が期待できるほか、デパートでのサイン会などのミニイベントを開催することも考えられます。
(7) その他のメリット
多くの人が集まる野球場は事業宣伝、番組宣伝の格好の場所です。チラシ配布、宣伝グッズ配布、アンケート調査などを行ったり、冠ナイターと称してアピールすることも可能です。これからはファンの皆様が親子で、カップルで、グループで楽しめるさまざまなイベントを企画していきたいと思います。更には、テレビの双方向機能を活用し、ファンクラブと連動した顧客囲い込みのための会員組織の展開により、コアファン層の組成と確保も図っていきたいと考えます。
チーム名等
今回の取得に伴いチーム名、フランチャイズ(神奈川県)を変更することはありません。また、球団役職員の雇用は原則として継続します。
スケジュール
1月15日 | 株式会社横浜ベイスターズが日本プロフェショナル野球組織に対して、球団の経営権移転を申請 |
1月22日 | 野球組織の実行委員会にて承認 |
1月26日 | 野球組織のオーナー会議にて承認、記者会見 |
1月31日 | TBSとBS-i、マルハ株式会社と譲渡契約締結 |
2月1日 | プロ野球キャンプイン。横浜ベイスターズは横須賀、宜野湾で始動 |
3月28日 | 株券の授受及び代金決済予定 |
上記のメリットにはアイデア段階のものも含み、すべてが実現するとお約束することはできませんが、横浜ベイスターズ球団のみならず、プロ野球界全体の更なる発展のため、TBSグループの総力を結集して貢献できれば幸甚に存じます。伝統ある野球チームの名に恥じないようなチームの運営を心掛け、ファンの皆様に愛され続ける強いチームを目指し、努力していく所存です。皆様のご理解とご協力を切にお願いする次第です。
以上
本件に関するお問い合わせ先
経営企画部 電話03-5571-2411
広報部 電話03-5571-2260