東京エレクトロン,TBS、IMAGICAが共同で高速通信ネットワークによるCG制作実験




2001年12月14日
TBS総務局広報部

株式会社IMAGICA(品川区)は、この10月より株式会社東京エレクトロン並びに株式会社東京放送(TBS)と三社共同で光ファイバーを用いた高速通信ネットワークによる映像伝送実験を継続的に行なっている。
三社は、光ファイバー高速通信網がもたらす関連産業への経済的波及効果の検証実験のための法人「株式会社東京メトロポリタンエリアネットワーク(通称TMAN)」の実験の一環としてTBS(赤坂)とIMAGICA(五反田)間に東京通信ネットワーク株式会社のダークファイバーを利用した回線を設定し今回の実験を行なった。実験ではTBS/IMAGICAの両社にWDM装置、ファイバーチャネルスイッチ、GbEスイッチを設置して相互に接続した。ビジネスモデルでの実証実験を主眼としたため、TBSよりIMAGICAに多くのCG制作を依頼した「生命38億年スペシャル 人間とは何だ?!」(2001年11月17日放送)を実験のテーマとして設定した。
従来放送局と外部のプロダクション/ポストプロダクションがCGを制作する場合には、ディレクターによる制作途中でのコンテンツのプレビュー、CGコンテンツデータのやり取り及び最終納品にいたるまでの通信手段としては、インターネット(FTPやEメール等)やバイク便を使用しており、この場合画質の劣化や多くの時間的ロスを余儀なくされている。今回の実験ではD1非圧縮映像データを相互に伝送して相手方のディスクへ書き込むことにより様々な検証を行った。その結果今回の高速ネットワークでは約6秒のD1映像データを25秒程度で伝送でき、ISDNの約350倍、ADSLの約50倍のスピードを実現した。
本実証実験を通じて、遠隔地間でのネットワーク利用が映像制作においてCGコンテンツ等のデータ送受信に有用であり、今後の可能性を実感させる結果となった。三社では、今後とも高速ネットワーク上で映像制作の様々な実証実験を重ねていき、早期の実用化を目指している。

問合せ先:TBS開発局デジタル開発センター 遠藤
TEL 03−5571−3740