第5次JNN気象システムが12月1日スタート




2001年11月5日
TBS総務局広報部

1年余に亘って開発が進められてきた、第5次JNN気象システムが、いよいよ12月1日から稼働する。専門である気象会社担当者が、「これは私たちのシステムを遙かに超えています」と言うほどの、操作性の良さ、気象画面の美しさとなっている。
しかもJNN共同開発・運用のため、その費用も大幅に安上がりとなっている。

A システム開発の経緯
?JNN気象システムは、気象庁(気象業務支援センター)などからTBSが直接データを受信し、これをJNN各局に配信、受信した各局は自動作画し気象番組のOAをするもの。このように系列全体に気象データを配信するシステムを作っているのはJNNのみ。
?システムの特徴は、気象システムと称しながらも、気象データだけでなく、ニュース速報、地震・津波速報、選挙データのほか、放送運行データの配信にも使う多目的利用という点である。
?現行の第4次システムは95年から使われている。
このハード面での老朽化への対応と、システムの操作性の向上、最新のCG技術の取り込みなどを目的に更新することになった。
?開発は、昨年8月のJNN各局への希望聴取から始まり、12月にはその概要を決定。以来TBSの報道・技術担当者と、ソフト開発に当たる富士通エフ・アイ・ピー社とで協議しながら開発を進めてきた。そしてこの10月にシステムはほぼ完成し、JNN各局を集めての使用講習会を開催、いよいよこの12月1日から、本格運用を始めることになった。

B JNN気象システムの特長
?気象データの配信だけでなく、ニュース速報、地震・津波速報、選挙、放送運行データを送るため、ネットワークインフラを多目的に利用でき、コストメリットが大きい。
?開発は、TBSと、第4次システムも担当している富士通エフ・アイ・ピーが行ったが、費用は各局配備の機器を含めて約7億円、気象会社提案より大幅に安上がりとなった。
?気象データは、気象庁のほか、日本気象協会・ウェザーニューズ社からTBSが一括購入、各局に配信する。このため個々の局で契約するより大幅に安くなる。
各局は気象データを自由に使えるため、気象番組等の充実に制限なく取り組めることとなった。
?新しい気象画面は、カナダ・マトロックス社のビデオボードを使い、天気マークの動画化や3次元DVE効果、動画との合成を1台のパソコンで実現した。これにより、画面表現が非常に豊かに、美しくなった上、大幅なダウンサイジングとコストダウンを実現した。
?気象番組のスタンバイは、実際の画面を見ながらドラッグ&ドロップで組み立てることが出来、操作性は格段に上昇した。
上記?・?について、ある気象会社の担当者は「我が社のシステムを遙かに超えられてしまった」と話しているほど。
?気象情報は、放送会社にとっては、地上波だけでなくインターネットをはじめとするマルチメディア展開に当たっての重要なコンテンツである。
JNN気象システムは、気象データ・コンテンツの他メディア送出も可能であり、費用的にも安価で幅広く使うことが出来る。 (以上)

問い合わせ先、 TBS報道局 小口 03−5571−3509