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現場レポート

いよいよ本日よる9時『ぴんとこな』初回の放送です!
みなさん…準備はOKですか?
本日は「ぴんとこな出演者」が電波ジャックをしていますので、ぜひ合わせてご覧くださいね。

さて、ぴんとこな公式サイト「出演者」のページで使用している歌舞伎姿の写真。
手前の白い毛をつけているのが玉森くん演じる恭之助です。
これは、『春興鏡獅子(しゅんじょうかがみじし)』(通称 『鏡獅子』)という演目の獅子の精の姿。『ぴんとこな』第1話の冒頭で、恭之助が披露します。ということは…実際に玉森くんが、そのほとんどを演じています。以前、何度か所作のお稽古を紹介しましたが、『鏡獅子』の獅子の精に関しても、何日も何日も稽古に励み、本番の収録が行われました。
というのも、『鏡獅子』のみどころのひとつ “毛振り” 。その真っ白く長い毛を長い毛を豪快に振り立て舞う…という動きが出てくるのですが、当たり前ですが素人が簡単に出来るものではなく、花柳寿楽先生、典幸先生指導のもと、お稽古が行われました。
そんな“振り毛”をつけた実践練習でのこと。

典幸先生本日は首のストレッチと背中のストレッチを入念にしておいてください
玉森くんわかりました
典幸先生慣れるまでは、かなり痛いと思います
玉森くんはい
典幸先生本日は練習用の“振り毛”をつけます。まずは、毛を振ることになれましょう
とあり、頭に毛を装着する玉森くん…。
典幸先生舞台で毛を振っていると、前にずれてくることがあるので、キツイ位の感覚を覚えていてください
玉森くんはい
典幸先生では、まず肘をはって、毛を持って。続いて、後ろに身体をそって、後ろの毛を前に叩きつけるように、身体を起こす
玉森くんはい
典幸先生実際には衣装・大口袴を履くので、動きづらくなります
玉森くんはい
典幸先生前回、兄(寿楽先生)から習いました?
玉森くんやりました
典幸先生では、思い出しながらやっていきましょう。身体の位置に気をつけて、毛の先を自分の右目で追って、身体全体で振る。三角形を描くように…
玉森はい。うわ、やば…これやばいです
典幸先生今のだと、フワフワって回しすぎ。左足を蹴って、右側にある壁に身体をぶつけるイメージで
玉森くんうっ。うっ。」(と苦しそう)
典幸先生身体や首を回すのではなく、一度、止める。天井に向かって毛を出して、止める。出して止める
玉森くん出して、止める。出して、止める………
典幸先生腰、背筋をつかって
玉森くんすっげーーーー、首が疲れます。これ
典幸先生まだ首に力が入りすぎているからですね。毛を振っているときはあごを引くイメージです
と、何度も何度も毛振りの練習する玉森くん。
毛を振りながら…「うわっ」「うっ」「ぐわっ」と思わず声が出てしまう様子…。
典幸先生 「(スタッフに)見た目より辛いんですよ…・
典幸先生がおっしゃるように、文字だと伝わらないと思いますが、毛を振るだけで一苦労。
玉森くんの表情はかなりキツそうでした。
玉森くん 「これ、すっげーーーーー疲れる
典幸先生 「一番力が要るのは、止める瞬間です。車輪みたいにグルグル回すのではなく、止めないと
玉森くん 「手でタオルをパチンと振り上げる感じですか?
典幸先生 「そうそう
と“振り毛”をつけて何十分も練習を続けていた玉森くんでしたが、締め付けられて頭が物すゴーーく痛いらしく、一度振り毛を外すことに!

玉森くん 「頭が痛い、目の前がキラキラします
典幸先生 「キラキラしますよね。なります。すこし、休みますか?
玉森くん 「いや、練習します
と、典幸先生が実際に見本を見せ、玉森くんが再びチャレンジ!

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典幸先生が実践中。
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手ぬぐいを振り、毛を振るイメージトレーニング中。

典幸先生 「ずっと振っていると大変なので、手で持ってやります?
玉森くん 「でも…付けてやってみます。足を踏み込むときに滑りそうで怖いんです
典幸先生 「ちゃんと左足一本で体重を支える。そこから蹴り上げる
玉森くん 「あーーすっげーーー大変!!
典幸先生 「自分の親指に体重を感じたら蹴り上げる…・
玉森くん 「うっ、うっ
典幸先生が玉森くんの身体を持って毛を振る稽古、自身で毛を振る稽古を続けること、さらに45分強……。
典幸先生 「実際は、もう少し毛が長いので、今のようには触れないかもしれません
玉森くん 「ビビッてきた…
典幸先生少しびびらせてます(笑)
玉森くん 「本当に体力勝負だな
典幸先生 「そうですね…
と黙々と稽古を続ける玉森くん…。
玉森くん 「うわーーー、ほんとこれ、すげーーー大変ですね
典幸先生 「今くらい振れたら大丈夫ですよ、だいぶ良くなりました
玉森くん 「そうですか?調子のりそうだな
典幸先生 「80点ぐらい。のこり20点はこっちの意地です(笑)
玉森くん 「これ、本番で衣装をつけてやったらイチからですね
典幸先生 「何度かお稽古して、なれていけば大丈夫ですよ。今日はこれで終わりますか?
玉森くん 「え?もっとやります
と獅子の踊りの練習を始める玉森くん。
その翌日も、2日後、翌週と本番ギリギリまで稽古を続け…本番の撮影へ。
当日はたくさんの方にエキストラ参加していただき、9時間以上かけて撮影しました。

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400人ほどの方にご協力していただきました。

獅子の精の舞はもちろんですが、撮影では恭之助の“ある表情”に関して、玉森くんは河合監督は…
玉森くん 「恭之助の表情ですが、目や口を半開きにしたほうがいいですか?
河合監督 「そうだね…分かりやすい方がいいけど…
玉森くん 「(歌舞伎の)芝居としては、口を半開きにしても大丈夫ですか?
典幸先生 「そうですね。今の表情くらいなら…大丈夫です
玉森くん 「これがキリっとした顔。これが緩めた顔
典幸先生 「あごを引いているところから、力抜くだけで、自然とゆるい表情にはなりますけど
河合監督 「やりながら微調整しましょう
玉森くん 「分かりました
などと相談。撮影中は、「口角あげてから口角をさげて」「もっとキリと出来る?」「まばたきは我慢して!」など、恭之助としてのお芝居もあり、とっても大変そうだった玉森くん。撮影中は、文句も言わず長時間の撮影に耐えていましたが…撮影終了後は「頭がすごーーく痛いし、目がチカチカした」と撮影のハードさを身にしみて感じている様子でした。

そんな玉森くんが演じた恭之助、そして恭之助が演じた獅子の精がどのように仕上がっているのか…短いシーンではありますが楽しみにしていてくださいね!
視聴者のみなさんの中には「歌舞伎は見たことない」という方も多いと思いますが、あまり気負いせず見ていただければ大丈夫です。

では、今夜9時!
木曜ドラマ9『ぴんとこな』第1話 2時間3分スペシャルをお楽しみに!!

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