プロデューサー日記

監督が明かすホスト部裏話vol.3

2012.03.05

「監督が明かすホスト部裏話」3回目はハニー先輩こと千葉雄大編です。

とにかくホスト部の実写化にあたりすべてのキャスティングが難しかったのですが、ハニー先輩は物理的に不可能となかば途方に暮れました。いっそ子役で探そうかとさえ思いましたが、千葉雄大のプロフィール写真を見たとき瞬間的に「いけるかも…」と思いました。

とはいえ、身長170センチのハニー先輩に「ありえない」「こども店長にしろ」など厳しい声が多数寄せられ、あらためてこの役を挑戦することの半端ない難しさを感じました。さらに千葉はゴセイレッドは1年勤め上げていましたが、いわゆる連ドラは初めて。さすがに最初のリハーサルでは千葉ちゃんが一番緊張している様子でした。

リハーサルでは、とにかくかわいらしさの追求。ややもするとオカマになってしまうので、加減が難しすぎてしばらく試行錯誤の状態でした。普段から子どもをよく観察して研究しようと話しました。またしばらくすると他のホスト部たちからイジられるようになりましたね。特に環ですがしばらくすると全員から最後はハルヒにまで(笑)。

けどそれがよかったのかな。千葉ちゃんイジりでみんながさらに仲良くなり、千葉ちゃんもノビノビしてくる。楽屋でのコミュニケーションがどんどん芝居に生きてくる。この作品を通し、いちばん成長したのは千葉だと思います。成長の源泉は研究熱心さ。子どもの動きをよく観察して、どうやればかわいく見えるか常に研究してました。自然に芝居してるスキップなんかすごく上手い!

そして度胸の良さ。意外に思われるかもしれませんが、あの顔で実は男らしいというか、芝居度胸がいい!

「こんなにかわいらしい高校生は現実にいないんだから逆に自由に演じられる」と話していたときは、この役者はどんどん上手くなるなと思いましたね。徹底的に研究した無邪気なかわいさを表現しながら、ときにキレのいいアクションを見せたりブラックな顔を見せたり。気づけば始まる前はバッシングさえ受けていたバーチーハニーが高い支持率を受けて人気者になっていったのはホントに嬉しかったです。

はじめの頃は「ハニーもっとかわいく!」と繰り返していた僕も映画の頃には安心してむしろ感心して芝居を見ていました。映画ではハニーの見せ場もしっかりありますのでぜひ楽しみにしていて下さい!

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