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2009年5月23日(土)よる7時56分スタート(初回100分SP)

インタビュー

Vol.06 設楽統 (神田純一 役)

『 流星の絆 (2008) 』 に引き続いてのドラマ出演となりますが、いかがですか?

本格的なドラマ出演は、『 流星‐ 』 が初めてだったんです。ドラマってバラエティとはまた違って、撮影を重ねるごとにチームの結束も強まるし、それぞれの役柄もどんどんと際立ってくるところが楽しいですね。
ちなみに “役どころ” のことをいうと、『 流星‐ 』 でも刑事、『 MR.BRAIN 』 でも警察関係者、深夜でちょろっとやらせていただいたことのある役も… 刑事かヤクザばかりなんですよ (笑)。なぜか、ピンポイントでそこしかオファーがないんですよねぇ (笑)。
あ!『 特急田中3号 (2007) 』 では、死んじゃったお父さん役でちらっと回想シーンに出演させていただいたんですけど !!

初めて木村さんとご共演されてみていかがですか?

そりゃあ、木村さんといえばスーパースターですからね。木村さんに比べたら僕の存在なんて… 言ってみればダニのようなものですよ。まぁ、ダニにしては体もデカイですけど (笑)。会見では “木村さんと一緒の空間に実在するのが信じられない” という気持ちを 「 CG みたいだ 」 と表現させていただいたのですが、まさにそういう感覚です (笑)。
撮影の合間に木村さんとお話させていただくこともあるのですが、そのたびに 「 俺、芸能界で仕事してんな 」 と実感しますね。まさか木村さんのドラマに出演させていただけるなんて、間違いなく今が 「 俺の人生のピーク 」 だと思います (笑)。

相方の日村さんからも、羨ましがられるそうですね。

日村さん、相当羨ましそうですよ〜。ちゃんとオンエアを見てくれているみたいで、「 ゲスト出演はムリだろうし、どこかに見切れる程度でもいいから俺も出たい 」 と言ってました (笑)。

スペシャル内 『 It’s my BRAIN !! 』 のコーナーでも、日村さんのお名前を書いていらっしゃいましたが、設楽さんって相方想いなんですね。

そりゃあ、日々いろいろやりながらも日村のことは常に考えているわけですよ。「 今、なにしてるのかな、家で爪でも切っているのかな 」 なんてね。
… いやいやいや、優しいんじゃなくて、日村さんはヒマなんだろうなぁって (笑)。

設楽さんも、オンエアはご覧になっていらっしゃるのですか?

はい。科警研以外のシーンは撮影に立ち会っていないので、一視聴者として純粋に楽しんでいます。台本には目を通しているから、トリックも全部知っているはずなんですけど 「 たぶん今、九十九が工作したな 」 とか 「 あ、九十九気付いたな 」 とか…。よく考えるとおかしな話なんですけど、台本を読んだことなどすっかり忘れてオンエアを楽しんでます (笑)。

ドラマの舞台となっている 『 科警研 』 の存在は、ご存知でしたか?

正直なところ、まったく知らなかったです。『 科捜研 』 は知っていましたけど、『 科警研 』 は聞いたこともなかったですね。出演のお話をいただいてから、うちのマネージャーがインターネットでいろいろと調べてきてくれたんですけど、それを見ても難しくて何のことだかさっぱりで。スーパーエリートが働いているところだと知って、「 俺もそういうところで働いている人たちに見えるのかなぁ 」 と不安に思ったりもしました (笑)。

そんな 『 科警研 』 で働く人物を演じてみて、いかがですか?

神田ってヤツは、エンジン音を聞いただけで車種までわかってしまうような男なのですが、“コンピューターを駆使するエリート科学者” なんて、僕にはまったく要素がないですからね…。ただ、何事も 「 形から入る 」 というのは大事なことかもしれないです (笑)。撮影中に僕がパッパと動かしている画面はスタッフさんに作ってもらった CG なんですが、操作している機材はすべて本物だから、あの研究室でモニターに向かって座っていると、なんだか自分がデキる研究者のような気がしてくるんですよ。演じているときは、「 はいはい、あぁ後ろの音を除去して、こっちの音をもうちょっと上げて… 」 なんて、完全に研究者気取りですね (笑)。

同じ研究室のエキストラさんとも、独自のコミュニケーションを築いていらっしゃるとか !?

『 音声解析 』 の研究室には、常に3人くらいエキストラの方がいらっしゃるんですが、そのうちの2人は大抵同じ人なんですよ。彼らとはそんなに話をしたりはしないんですけれど、同じ空間で過ごすうちに親しみが湧いてきましてね。朝、撮影が始まる前も、共演のみなさんと挨拶を交わすのとはまた別に、自分と同じ部屋の人たちだけには 「 おっす 」 みたいな軽い挨拶をしたりとか…。エキストラの方も、僕が研究室に入っていくと 「 おかえりなさい 」 なんて声をかけてくれるんですよ (笑)。回を重ねるごとに、「 ああ、この人たちは自分の部下なんだな 」 という感覚が芽生えてきました。

演じていらっしゃる神田について、お話を伺えますか?

最初の頃は、撮影中に 「 神田さん 」 と声をかけられても気付かずに、爆笑・田中さんから 「 オメーだよ 」 なんて突っ込まれたりしていたんですが、今ではもう 「 神田といえば俺だ 」 というくらい、役に愛着を感じています。
指を鳴らしたり髪を掻きあげるような仕草は、監督からのアイデアなんですよ。撮影が始まった当初は 「 僕ごときで現場の流れを止めてはいけない 」 と思って控えめにしていたんですが (笑)、それからは喋っているときも “そんな感じ” で演じています。“ちょっとイッちゃってる” 男ですが、そんなところがだんだんと好きになっています。

『 MR.BRAIN 』 の台本を読んで、どんな感想をお持ちになりましたか?

全く別物なのですが、本業でコントのネタを考えたりしていることもあり、ストーリーの持っていき方や展開には魅せられましたね。普段、ミステリーはあまり読まないんですけれど、謎解きってやっぱり惹きこまれますよ。台本を読んでいるときからドキドキして、現場に向かうという感じです。

右脳、左脳というお話も出てきますが、ご自身はどちら派ですか?

… 右脳が 「 直感 」 や 「 感情 」 を司るほうでしたっけ !?  じゃあ僕は、「 左脳派を装っての右脳派 」 というパターンかもしれないです (笑)。例えばなにかにガーっと熱くなった時、僕ってなぜかそういう感情を我慢したり、冷静を装って抑えてしまう傾向があるんですよ。だから、本当は右脳派なんだけど… 左脳派に見せているという感じなのかなぁと。
仕事に関しては基本 『 ひらめき 』 でしかないので、単純に 「 直感型 」 = 右脳派ですけどね (笑)。

最後に、ドラマの見どころを教えてください。

もちろんストーリーはどんどん面白くなっていくので見て欲しいんですけれど、あとは神田のファッションにも注目してほしいですね。研究室でも、僕と九十九さんだけが白衣を着ないんですよ。足元も革靴だし…。演じる側としては、ずっと立っていると足が痛くてとても迷惑なんですけど (笑)。
撮影も残り数週間ですが、芸能生活のピークに立っている僕としては、まだまだドップリ夢につかっていたいです (笑)。

(photo)