インタビュー

科警研が舞台となったドラマですが、平泉さんは 『科警研』 という組織をご存知でしたか？

正直、知りませんでした。そりゃあ、『科捜研』 は普通のドラマでもちょこちょこ出てくるから知っていましたけれどねぇ。科警研で働く人たちはみなすごいエリートだというし、「弱ったなぁ、俺はそんなに頭良くねぇぞ」 と思いましたね。画面を通して、少しでも頭が良く見えてくれればいいんですけど…。“クチャクチャ頭” のこんなおっさんが、こんなところにいていいんでしょうかねぇ (笑)。

その髪型こそが、船木のトレードマークですよね (笑)。

これは監督からの指示なんですよ。「クシャクシャクシャクシャにして！」 って監督に言われたので、こういう風にしてみたんです。なんだかマンガに出てきそうな髪型でしょう？僕も結構気に入っているので、普段からこの髪型にしてやろうかと思って (笑)。

船木は画像解析の担当ということですが、機械操作にはもう慣れましたか？

周りのみなさんが戸惑わないように準備をしてくれているから、なんとかやれています。ただ、なかなか難しい機械ですからねぇ。木村さんのように “パパッと” は使いこなせないですよ (笑)。画像解析室は風の抜ける場所もなくて熱いんですけれど、こちらもスタッフのみなさんが気を使ってくださるので、快適な状態で撮影に臨めています。
スタッフもみんな優秀ですよ。よう頑張るよねぇ、本当に見事ですよ。だから安心してお任せして、僕ら出演者が現場に立つことができる。これほどのスタッフが揃うことも、珍しいんじゃないですかねぇ。

船木を演じるにあたって心がけていらっしゃることは？

一生懸命お仕事をして、「普通のおじさんでいたい」 って思っていますけどねぇ。
たまに、いいこと言ってみたりね (笑)。

現場の雰囲気はいかがですか？

とにかく楽しいですよ。現場に行くのが本当に楽しみでねぇ。
自慢ですよ、こんな作品にキャスティングしていただけるって事は (笑)。素敵な役者さんもたくさんいらっしゃるのに、たまたま私を選んでいただいて、本当に幸せですねえ。
木村さんをはじめ、優秀な方々に囲まれてのお芝居はとても刺激が強いですよ。共演させていただいている方たちは、みんな20代から40代ぐらいの 「今をときめく人たち」 ばかりじゃないですか。その中でも選ばれし人たちが集まっているのですから、みなさんそれぞれが本当に素敵なんですよ。トータスさんとかねぇ、CD も聴きましたけれど、あんな音楽を作る人なんだと思うとすごいですよねぇ。
自分にないものを持っている人たちばかりなので、いろんな刺激を受けますよね。

撮影の合間も、みなさんと交流されていらっしゃるようですね。

そうですね、みなさんとはお話をしたり、一緒にお食事をさせていただいたりもします。
お話しているときは本当に楽しくって、なんだか同級生と会話しているようなつもりなんですけどね、その後トイレに行って鏡を見るとガクッとくるね。「あ、俺だけ老けてたんだぁ」 って (苦笑)。贅肉が溜まってシワがいっぱい出てきちゃって、僕だけ 「歳をとっただけ」 みたいな気持ちになるときもありますけれど、やっぱりこの歳でこういう作品に出させてもらっていることは大変ありがたいですね。

木村さんとは4回目の共演になりますが、今回九十九を演じていらっしゃる木村さんはいかがですか？

彼は本当にチャレンジャーですからねぇ。毎回、役によっていろいろと違うんですよ。共演させていただくたびに “新しい木村さん” に出会えて刺激的です。
僕が木村さんに敵うものなんてひとつもありませんよ。… しいていうのなら、体重は僕のほうが勝ってるかなって思うけどねぇ (笑)。運動神経、音楽の感覚、芝居… どれをとっても素晴らしいし、あらゆるものがとび抜けていますからね、彼は。
毎回新鮮な木村さんと共演させていただけて、幸せに思います。

先日、テレビで木村さんのモノマネを披露されていらっしゃいましたが… (笑)。

「… ちょっと待てよぉ！」ってやつね (苦笑)。 いつも木村さんが僕のモノマネをされるので、「悔しいから俺もやってみよう」 と思ったんですけど、これが上手くいかないもんでねぇ。なかなか難しいんですよ。
そういうことひとつとったって、木村さんには敵わないですねぇ。現場に行くスピードだって、僕より何分も早いんですから (笑)！

今後の意気込みをお聞かせください。

最後まで、全力投球でガーンと行きたいねぇ。最終回を迎える頃には、科警研メンバーのチームワークも一番いい頃でしょうしねぇ。
きっと、あっという間に撮影が終わっちゃうんじゃないかな。