賢一の父。中小企業の経営者。 家庭のことは妻・由美子にまかせ、仕事に打ち込んできた。 以前ほどではないにしても、現在もそれなりに多忙な日々を送っている。 息子一家が遊びに来てくれるのは嬉しいのだが、いまひとつ幼い子どもの扱い方がわからず、ぎこちなくなってしまう。 孫たちもそれを感じるのか、妻にほど自分にはなついてくれず、実はちょっと寂しいが、そんなことを口にするのはプライドが許さない。