放送前コメント

[北條すず役]松本穂香さん

このドラマを観た方に、その方それぞれの何か大切なものを考えるきっかけになる作品になればいいなと思っています。戦時中のお話ということで、大変なこともあると思うのですが、すずさんのように明るく前向きに精一杯楽しんで最後まで頑張りたいと思います。
オーディションですずさん役に選ばれたと知った瞬間は正直嬉しいというよりも実感がわかなかったです。でも、すずさんの役をもっと知りたい!絶対に演じたい!と思ってオーディションに臨んだので、あとからジワジワとこみ上げてきた喜びは大きかったです。
現代を生きる私が昭和を生きたすずさんを演じるということで、普段から下駄を履くようにしています。慣れなければいけないので、犬の散歩をする時や近所のちょっとしたお出かけなど、極力下駄を履いています。
そんなにお芝居の経験がない中で今回すばらしい俳優さんたちと一緒にやらせていただけることになり、どんなことが起きるのかワクワクしています。自分が知らないことがたくさん起きて、知らないものがたくさん見られるんだろうと思います。上手くやろうとせず、その場で皆さんのお芝居から感じたことを大事にしてがんばりたいと思います!

[北條周作役]松坂桃李さん

いろんな作品をやっていく中で『この世界の片隅に』のような作品に呼んで頂けることは非常に意味があると感じています。 僕たちは戦争を知らない世代ではありますが、この世代でしか伝えられないことを今の時代にきちんと生きて伝えていきたいと思っています。
今回、すずさんの夫役ということで、しっかりと寄り添いながら、支え合いながら、小さな幸せをたくさん築きあげながら、生きていきたいです。
オファーをいただいた際に、役というよりは「この作品を連続ドラマでやるんだ!」という衝撃を強く受けました。でも連続ドラマだからこそ、時間を丁寧に積み重ねて視聴者の方たちに物語を届けていける、それはすごく楽しみでもあります。脚本の岡田さん、監督の土井さんの存在は僕の中では非常に大きいです。それだけでも、是非やらせていただきたいと思いました。脚本の岡田さんとは5年ぶり、土井監督とは7年ぶり。お二人ともすごく好きな作り手の方々なので、このタイミングでご一緒できるのは嬉しいです。前回お仕事をしてから歳月を経ている分、緊張感とプレッシャーを楽しみつつ作品をしっかりと届けていきたいと思います。

[原作]こうの史代さん

脚本を拝見し、夢にも思わないほど素敵でうれしくなりました!
飛行機が離陸する時のように力強く走り出し、悠然と飛び立ってくれたなと感じています。こんなに魅力的なキャストのみなさんに演じていただけるのも楽しみです。重厚感のある傑作になると確信しています!

[プロデュース]佐野亜裕美

「愛はどこにでも宿る」
原作の隅々に書かれているこの言葉が大好きです。
戦争によって変わりゆく社会に、翻弄されて生きているように見えるすずが、偶然出会った人々と縁を結び、そこに愛を宿らせていく。
これは、閉塞感溢れる現代を生きる私たちと地続きのところにある、「居場所をめぐる物語」だと思いました。
この素晴らしい物語を、すずさんが愛おしい日常を積み重ねていくように、連続ドラマという方法で、丁寧に積み重ねて、広く、深く届くドラマにしたいと思います。
視聴者のみなさまが毎週日曜の夜を楽しみにできるよう、キャスト、スタッフ一同、誠心誠意頑張ります。

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