せんぷうきの前で声を出すというのは、みんなやったことあるよね。ぼくも子どものころにやったことがあります。
では、せんぷうきの前で声を出すと、どうしてビリビリとした音になるのでしょうか。
それは、声を出すときに口から出た空気の流れの向きが、せんぷうきの風によってかえられてしまうからなんです。声というのは、人間が口から空気をふるえさせながら出すことで出るんです。
そして、せんぷうきは、人間に風を送って、みんなをすずしくするきかいだよね。しくみは、プロペラが回転して空気の流れをかえて、波をうっているように空気をふるえさせることですずしくしています。ということは、せんぷうきから出てくる風の流れにさからうようして声をぶつけると、せんぷうきの風が、声の空気の流れをむりやりかえてしまうんです。
そうなると、声がふつうじゃなくなってしまうんですね。せんぷうきの風の強さをいろいろかえてみると、空気のふるえがかわるわけだから、ビリビリの聞こえ方もいろいろかわりますよ。でも実験するときは気をつけてね。
青山学院初等部校長:樋口 善一 先生
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