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カラスはどうして朝によく活動するの?
(小4・おんな)
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まず、あなたの家の近くのカラスはどちらの声ですか? 「カーカー」とすんだ声で鳴くカラスは、ハシブトガラスと言います。 一方、「ガーガー」というにごった声はハシボソガラスと言って、どちらかというと、町の真ん中よりは田んぼや畑にいることが多いです。 一口にカラスといっても、ハシブトガラスなのかハシボソガラスなのか、夫婦なのか親子なのか等で状況が違うので、カラスのことを良く知らなければいけません。 で、「なんでカラスが朝によく活動するのか」ということなんだけど、実はこのことはカラスに限らず、多くの鳥に共通して言える習性なんです。 それと、朝は人が少ない、ということもあると思います。基本的にはカラスも人を恐がっていますから、人が少ない時間帯にゴミをあさるという事も多いです。夜は、ハシブトガラスもハシボソガラスも人が入らない森の高いところをねぐらにして寝ているんです。ねぐらで群れになって寝て、朝になると町でゴミあさりをするわけです。 最近では、人の出すゴミが増えるのに伴って、カラスの数が増えてきていることが問題になっているところも多いです。 ですから、最後にまとめますと、カラスが朝良く活動するというのは別にカラスだけの習性ではなくて、鳥の一般的な行動であるということ。 そしてカラスはこの習性に加えて、「人の出したゴミをあさる」ことと「人が少ない時間帯を選んでいる可能性がある」ということなんですね。
日本野鳥の会ネイチャースクール・安西 英明 先生
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