コンテンツへジャンプ

ここからコンテンツです
banner_AD

菌類市民権向上委員会

トップページへ
2007/11/30

高松塚

どうも最近ブログの更新をさぼってるんじゃないか、というウワサがささやかれる今日この頃・・・。
別にさぼってたんじゃなくて、この間に講演とかをしなくてはならない機会が2回ほどあって、ちょっとその準備で手が離せなかったのです(じゃ、離せる時だけブログを書くのか、とつっこまれそうですが)。
さて、今日は東京文化財研究所で取材・調査だ。
カビを思いっきり悪名高い存在にしている1つは、高松塚のカビ汚染というネタだろう。文化財のカビの汚染というものがどういうものなのか、どんな対策がとれるのか。今日はこのカビ汚染にとりくんでいらっしゃる東文研の佐野先生のところにおじゃました。
お話を伺うこと約1時間、出てくる菌は決まっているのも多いが、本数が多いので、分子分類的な手法で同定にも取り組んでいらっしゃるとのこと。分離された菌株が保存されている冷蔵庫なども拝見した。
それにしても、文化財の保存というのは難しいものがある。物質が劣化するのは自然の営みというのは事実だが、それで割り切れないのが文化財たるところだ。
しかし、たとえ歴史的方法を再現して復元できたとしても、やはり現代の技術による復元だ。保存のために現場から運び出せば厳密な意味では歴史的な価値に関わるし、運び出さないで保存するのは至難の業だ。



写真の説明:
遺跡から分離されたカビ。こうやって分離されているところは、うちの研究室とそっくりです。

関連リンク

→ 菌類のふしぎ
特別展『菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち』では菌類の秘密を大解明!

カレンダー

※カレンダー(日付ごとの日記リンク)を表示するには、Flashプレーヤーのインストールまたはバージョンアップが必要です。 詳しくは、「サイトポリシー(プラグインソフトについて)」をご覧ください。


↑ page 市民権向上委員会トップページへ
Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.