柳井満プロデューサーより

柳井満プロデューサーより

番組がスタートした1979年、第1シリーズから金八先生を支えてくださった3名の方々のコメントです。


金八先生を始めるとき、わたしなりに理想の中学校の教師像を考えていました。
・年齢が20代であること ・二枚目ではないこと ・秀才に見えないこと
一言で言えば“隣のお兄ちゃん”と云ったらいいでしょうか、こんな条件にぴったりはまっていると思えたのが「武田鉄矢」という人でした。
受験を前にしていながら、数学がよくわからない、女の子を好きになってしまったがどうしていいかわからない、親の期待に押しつぶされそうで家を逃げ出してしまいたい…。
こんな中学生を救えるのは“隣のお兄ちゃん”しかいないのです。
29歳の武田鉄矢は金八先生として、見事に中学生の心を捕らえました。
彼は、現実の中学生の心を捕らえるには、3年B組の生徒の心を捕らえることが必要だと考えていました。
リハーサル室、スタジオ、常にそれを考えています。生徒の台詞にも常に適切なアドバイスをしていますし、私生活上の問題にも相談に乗ったりしているのです。
卒業式のとき、生徒全員が泣き出すのは、こうした金八先生の努力に対する感謝の気持ちからなのです。

“隣のお兄ちゃん”も60歳を越しました。そろそろ学校を去る日が来てもよいかなと思い、ファイナルを制作することにしました。32年間の歴史を感じてもらえるように、出演者、スタッフ一同頑張っています。

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