9月19日放送
木の時代が始まる

日本は復活できる。そのきっかけを見せたい――。 東京2020開幕式の翌日、国立競技場を前に語った建築家・隈研吾氏。

国土の約7割は森林の日本。東京2020に合わせ、隈氏は新技術CLTを使った移築可能なパビリオンを選手村近くに監修していた。 技術革新により、海外では次々と木材の巨大建築が生まれており、国産材と日本の技術力を国内外にPRするためだ。

ところが1年前、大会延期が決まり、建物は一足早く産地・岡山に戻ることに。 失意のなか、隈氏と岡山の人々はパビリオンを旗印に、ここから日本でも木材の革新を成し遂げると木の産業育成に動き始める。

そして東京2020開幕。時を同じく、移築工事は完了する。 1964年、東京五輪を契機に日本に広がったコンクリートの街。 2021年、過密な都市で人々は閉じこもり、地方からは人が消えた。 アフターコロナは木の力で。新たな時代をつくると語った人々の1年。

製作:RSK山陽放送
ディレクター:楢﨑基弘