2016年4月12日スタート

インタビュー

黒沢 心役 黒木 華さん

-連続ドラマ初主演ということで…

主演と言われると緊張します(苦笑)。でも、このドラマ自体、私が演じている黒沢心という女の子を中心として、その周りの人物たちと関わることで出来上がっているドラマなので、皆さんと一緒に今のところは緊張せずに撮影が出来ています。

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-原作を読んで

原作、本当におもしろかったです!
読み進めていくと、私たちの仕事と近いのかなと思いました。つくりあげるまでに時間がかかるところや、支えてくださるスタッフさんがいて、作品を売り出すまでにたくさんの方の努力が重なって世の中に送り出されるところとか…。
また、「本は売れたんじゃない。俺たちが売ったんだ」というセリフだったり、小泉くんの靴の踵がすり減るまで歩きまわって営業している姿は、漫画を読んだときにグっときました。

-黒沢心という人物

『重版出来!』の中で一番と言っていいほど熱い女の子です!
それは柔道でオリンピック候補を目指していた体育会系の女の子だから…というところもありますが、柔道のことだけではなく、仕事と生きていることに熱い子なので、演じていて私自身も元気になります。でも、元気なだけじゃなくて女の子らしいところもたくさんあるので、すごく魅力がいっぱい詰まっている女の子だと思います。

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―元オリンピック候補の柔道の選手を演じるにあたり

本格的に練習させていただきました。練習はしましたが、短期間の練習で心ちゃんのように長年やっているように見せるのは、やはり難しいです。
柔道は、朝飛道場の朝飛先生に教えていただいたのですが、出来るだけ短い期間で習得出来るように濃縮して教えてくださったので、少しは心ちゃんのように見えたらいいなと思っています。心ちゃんを演じるというお話をいただいたときに、柔道は心ちゃんの核なので、特に大切したいと思っていました。朝飛道場の先生は技と同時に礼儀も教えてくださったので、とてもありがたく思っています。

―心と共感する部分は?

自分が「こうだ!」ということに対して、まっすぐに向かっていく姿は似ている…というよりも尊敬できますし、「こうありたい」と思う理想の姿です。
心ちゃんはお仕事に対して諦めない女の子です。けれど、全部一人で背負って突っ走っているわけではないんです。それは、柔道をやっていた時代に友達に支えられていたからというのもあるんでしょうけれど、心ちゃんが掲げる『精力善用 自他共栄』 の精神が、まさに!といった感じです。その姿勢は私自身もそうでありたいと思います。

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―役作りで気を付けたこと…

心ちゃんの姿勢と歩き方に関しては土井監督と話し合い、朝飛道場で柔道の練習相手になってくださっていた先生に歩き方を見せてもらったりして決めていきました。
外見で言うと…私は意外と背が高いので、心ちゃんがバイブス編集部の先輩に言われているような“小熊”感が出るように努力しています。あとは、漫画の心の瞳のキラキラ感。あのキラキラが自然に出せればいいなと思っています(笑)

―編集者を演じてみて

「漫画の編集さんはどんな仕事をするんだろう…」と、心ちゃんとまったく一緒の気持ちでした(笑)。想像が出来ていたことは、漫画家さんが漫画を作成するスケジュールをたてたり、一緒に内容を考えたりするのかな…という部分くらい。ですが、思った以上に漫画家さんと二人三脚で、冷静な面も熱い面も持っていなければいけないんだなと思いました。漫画家さんは、一人でストーリーを考えて漫画を描いていると思っていましたが、そこに第3者の目線として編集者さんがいるんだとわかると、すごく興味深かったです。
そして、小泉くんのような営業さんは、自分の足で漫画を本屋さんに営業しに行ったりもしています。「こうやって私たちの手元に漫画は届いているんだな」と改めて考えさせられましたし、まだまだわからないことだらけなので、知る前よりも今、編集さんを演じることが楽しみです。

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―共演者の皆さんについて

撮影現場はすごく楽しいです!オダギリジョーさんは、とにかくかっこいいです。オダギリさんは『舟を編む』という作品で少しだけご一緒させていただいたのですが、本当に短い期間だったにも関わらず、すごく印象に残っている俳優さんでした。今回、五百旗頭さん役を演じられていて、私は原作を読んでいたので本当に五百旗頭さんの姿そのままなんですよ!オダギリさんは、現場に必ず単行本を持ってきていて、それで役作りを考えたりしていらっしゃるんだと思います。本当にすごいなって…尊敬しています。先輩と後輩という間柄なのですが、役としても私としても先輩を見習って成長したいです!
本当に気になる方だらけです!松重豊さんも今までにも、ほかの作品でご一緒させていただいていますし…バイブス編集部のメンバーの安田顕さんも荒川良々さんも一緒にお芝居するシーンが多いから毎回とても楽しみですが、高田純次さん演じる久慈さんだけ、ご一緒するシーンが少ないので、高田さんがどういう方なのかまだ知らないのでお話がしたいなと思っています。
今後、お話が進むにつれて新しい漫画家さんもたくさん登場するので楽しみです。これから増えていく仲間たちが集まったとき、どれだけ濃くなっていくのか…私自身も楽しみにしています!

―ご自身の“漫画、この一冊”は?

少女漫画はあまり読みませんが、漫画はよく読みます。
萩尾望都さんの作品も読みますし、松本大洋さんも、浦沢直樹さんも…浦沢さんは『漫勉(NHK)』という番組をやっていらっしゃいますよね。その番組がとてもおもしろくて、拝見しています。小さい頃は、母が読んでいた萩尾望都さんの『ポーの一族(小学館)』という漫画を一緒に読んでいました。クラシカルなもので言えば、手塚治虫さんの『火の鳥』や『あしたのジョー/原作:高森朝雄, 漫画:ちばてつや(講談社)』も読んでいましたし、最近では『東京喰種トーキョーグール/石田スイ(集英社)』や『亜人/桜井画門(講談社)』『あひるの空/日向武史(講談社)』など…ざっくばらんに様々な種類を読んでいます!

―メッセージをお願いします

キャラクター全員が魅力的で、キャラクターたちの仕事に対する熱も人間に対する熱も本当に熱く、観てくださった皆さんが明日から元気に仕事が頑張れるような、熱くて楽しいドラマになっています。 4月12日火曜よる10時から放送の『重版出来!』、観ていただけると嬉しいです。

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/ © 松田奈緒子 / 小学館

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