交通事故の後遺症に悩んでいる男性がいる。首の骨が折れ、半年に入院を余儀なくされた。その後も後遺症に悩まされ、自賠責保険に後遺症の認定を求めたが、MRIの画像に表れないことを理由に認められなかった。やがて彼の病名が判明する。「軽度外傷性脳損傷」
日本では医師の間でもあまり知られていないが、WHOは、世界で年間1000万人以上といわれる外傷性脳損傷のうち、9割がこの「軽度外傷性脳損傷」だと報告している。
外傷性脳損傷の診断を画像に大きく頼る日本とアメリカの違いを通して、日本の医療や保険についても考える。
MBS高田裕介記者の取材