後半の企画は、日中民間交流2題。
尖閣諸島の国有化以来、閣僚レベルの公式会談は行われず、日中関係改善の兆しは見えない。そんな中で、2005年に始まった「北京・東京フォーラム」が今年は北京を舞台に開催された。元中国大使や元日銀副総裁、元国連事務次長らが日本側の実行委員会に名を連ね、日中間でいかなる局面においても軍事手段には訴えないという「不戦の誓い」を「北京コンセンサス」に盛り込むべく調整を続けた。民間レベルとは言え、日中交渉の生々しいプロセスをカメラが記録した。
一方、第二次大戦末期、発電所建設のために中国から広島へ強制連行されたかつての加害者側と被害者側が和解事業に着手した。
和解事業のモデルともなり得る貴重な事例を追った。
前半は天野環ディレクター、後半は日下部キャスターとRCC藤原大介記者の取材。