42年間リビアで独裁者の地位にあったカダフィ大佐の最期は悲惨なものだった。逃げ込んでいた配水管から引きずり出されたカダフィ氏はその後、変わり果てた姿となった。
今回のリビア政変のきっかけが、30人余りの小さなデモだったことはあまり知られていない。番組ではデモがどう拡大していったのかを現地の映像を元に時系列とともに検証する。そして政権崩壊後明らかになってきた秘密警察を使ったカダフィ政権の市民監視の実態を報告する。
「アラブの狂犬」そして「アラブの英雄」。表裏一体をなす二つの評価から改めてカダフィ大佐を考える。