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宮城県石巻市にあるふたつの集落が消滅の危機に瀕している。津波によって全てが流され、住民もチリジリバラバラとなっている。そんな中、残った漁師たちが不安を抱きながらもカキの養殖に踏み出した。
また身銭を出し合い、自分たちの手で仕掛けを作り定置網をはじめた3人の漁師もいる。狙いは鮭。震災から5ヶ月ぶりに大漁旗がはためいた。そして網を手繰る漁師たちの顔は輝いていた。
宮城県の村井知事は「水産業復興特区」構想を打ち出しているが、漁協や漁師の反発は強い。集落再生を賭け、海に戻った漁師たちの前向きな思いを支える方向で施策は打てないものか。