放送内容
3000m級の山脈サザンアルプスは2つのプレートがぶつかり、大地が隆起して生まれた。テ・ワヒポウナムはその山脈を中心とした広大なエリアだ。海からの湿った風が山にぶつかり大量の雪が降ると、幾筋もの氷河ができた。今も数百もの氷河があり、地球の歴史を物語る貴重な史料となっている。温暖化の危機が叫ばれる中、氷河も徐々に溶けて短くなってきている。今回は氷河にヘリコプターで降り立ち、現状をくまなくリポートする。
ニュージーランド最長の氷河へ
内陸にあるマウント・クック国立公園にはニュージーランド最長の氷河がある。氷河トレッキングをすると青い氷のトンネルを発見。さらに上流には氷河の始まりの雪原があった。
山を登るペンギン
テ・ワヒポウナム南西部の海岸にはペンギンがいた。海から上がるとなんと山を登りだした。向かったのは森の中にある彼らの巣。ヒナを育てるため海と山を行き来するのだ。
黒い氷河
氷河の先端にいくと真っ黒だった。氷河は岩を削り、岩くずがその表面に積もる。氷河を撮影中、カメラは決定的な瞬間をとらえた。氷河崩落の瞬間だった。
氷河が消えた谷
氷河は岩を削り谷を形づくった。氷河が溶けて消えたあとに残るのがフィヨルドである。その入り組んだ地形は独特でテ・ワヒポウナムを代表する絶景となった。